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第三幕 十四、艱難、汝を✕✕にす⑤*
絶え間なく肉壁を抉ってくるバイブはV字型のアナル用で、会陰と前立腺の両方を同時にマッサージするタイプのものだった。胎内に入ったローラーが、絶え間なく膨らみを抉り続ける。あと少し強く押し付けたら、ナカでイけそうだった。
ペニスをしゃぶりながら絶頂するなんて、男としてそんなこと絶対にあってはならない。でも、気持ちいい。ナカを食い絞めたり腰をくねらせたりして、庄助は酸欠にあえぐ頭の中で深い快楽を追い求めた。
「ん……ぷふ、んゅ、ぐぅ……っ!」
「頑張れ。ほら、ここ引っ掻いてやるから」
シャツ越しに前触れなく左の乳首を抓られたとき腰が跳ねて、そのせいで前立腺のちょうどいいところにローラーが当たった。衝撃のあまり剥いた目から、生理的な涙が出た。
「んんッ、へぅ、うぅ゙っう、ン……!」
「ちゃんと見てろ」
もう悶えることしかできなかった。体勢を崩して、別のところにバイブが当たってしまうのも怖いし、かといって口の中は景虎のペニスがパンパンに詰まっている。
言われた通り、景虎の顔を見た。静かに興奮してギラつく目に、背筋がおぞける。庄助のパンツの中はカウパーでぐしょぐしょに濡れて、尻の穴からもローションが垂れて、まるで期待している女のようになっていた。
「あ……っ、そこ、やめ……っ」
「また乳いじくられてイくのか? 腰動いてるぞ」
「や、ちがう……、いっ……ふ、ンぷぅ」
息継ぎのために離した唇に、容赦なくまたペニスを捩じ込まれて、庄助は苦しさに鼻息だけで喘いだ。布の上から乳首を引っかかれるのが、ほんとに気持ちよくていけない。シャツの重みで乳首に逃げ場がなくなる。上下左右どこから責められても散らすすべのない快感が襲ってくる。
「ん゙、ンン~~ッ! あ、ぉ……っ!」
胸と尻の中の両方を同時に刺激されて、庄助は精液を少量、下着の中に吐き出した。ゆるい絶頂だったがかくかくと腰が震えて、すぐに景虎にはバレてしまった。
「我慢できなかったな」
絶頂したにも関わらず、景虎の指は止まらない。ツンと立ち上がって引っかかる感触を楽しむように、そこを弾いて弄んでくる。
「ンいっ、や……! お、ぉ……っもう、イったから、イ……!」
「イったからなんなんだ? やめるのか? まさかもう終わりか? お前の覚悟はそんなものなんだな」
「くそ……くそぉっ……ン、んぶっ、ぐ……」
いつになく意地悪でゾクゾクする。そんなこと言われたら、もう全身で屈するしかなくなる。悔しいのに、恥ずかしくて嫌なのに、景虎にならひどくされたいと思ってしまう。
「ふふ、気づいてるか? チンポ触らなくてもイけるようになってるの」
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