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第三幕 十四、艱難、汝を✕✕にす⑥*
屈辱的な言葉とともに、歯磨きのように頬の内側でペニスを擦られた。大きな先端でメリメリと押し広げられると、頬の皮が裂けそうに痛む。
「んびゅ、うっ、ン、ぐうっ」
バイブの振動をまた強くされて、とうとう庄助の腰が砕けた。ぺたんと濡れた地面に尻が接地して、その際にぐっと奥までおもちゃが入り込む。
会陰の部分をグリグリと揉み込まれて、表とナカの両方責められると我慢できない。景虎に仕込まれ続けた肛門は、もはや排泄器官と性器の両方を兼ねるようになってしまった。
また乳首を強く引っ張られて、ぞくぞくが下腹から突き上げてくる。いく、いくから止めて。庄助は訴えたが、血流で大きくなった陰茎で口を塞がれては言葉にならない。
「がぅ、うっ……ンっ、うぎゅ、んんぐ~~っ!」
括りだされた乳頭をスリスリと擦られると、悲痛な呻き声をあげながら、庄助はまた絶頂した。
「鼻水垂らしてんの、そそるな……」
金色の頭を掴んで、景虎は喉を犯す。カウパーと胃液と唾液の混じった液体が、庄助の口の端から溺れるような音とともに吹き出した。
苦しさでビクンビクンとのたうつ身体を力で押さえつけ、咽頭の凹凸で扱き上げるペニスが、どんどん硬さを増す。急速に精液がのぼってくる。腰を動かすというより、庄助の頭を玩具のように何度も前後させてやると、怒ったように見上げてくる瞳から涙がつうっと一筋頬を流れた。
「舌の上に出すから、まだ飲むなよ」
景虎は咳き込む庄助を見ながら、自らのペニスを擦り上げると、無理矢理開けさせた庄助の口の中に射精した。庄助はめいっぱい嘔吐 いたあと肩で息をしながらも、言われた通りに嬲られた舌の上に白濁を乗せて、飲み込まずにそれを見せた。
「エロ……」
下顎の歯列ごと指を引っ掛けて、口の中の粘膜を見つめる。赤く濡れそぼるその真ん中に、ぼってりと大量の精液が乗っている。口内射精をされて泣いて、それでも脚の間から勝ち気に見上げてくる庄助が、健気でかわいそうだと景虎は思う。だがまだまだ食い足りない。
「飲むところ見せろ」
庄助は粘り気のあるそれを、ものも言わず嚥下して眉を寄せた。その姿は、辱めを甘んじて受け入れているようでもあった。
「……んく、ぅ」
頬を染めて、不味さに身体をぶるりと震わせる庄助は、ひどく蠱惑的だった。愛おしさのあまり無体を働きたくなるキュートアグレッションが、景虎の胸を焼き尽くすようだった。
「まだやるか? 降参してもいいぞ」
景虎の言葉に、庄助は濡れた目を瞬(しばたた)かせてから、もうなにも乗っていない、きれいな赤い舌を出してみせた。
「……はっ、賢者タイムかよ? それともビビっとんか?」
「なんだと」
「ザーメン飲まされたくらいで折れるんやったら、もうとっくに大阪に帰っとるわ。熱のせいでちんこしぼんでんねやったら、お前が降参せえや」
涙の跡もそのままに挑戦的に言うものだから、景虎は言葉をなくした。なくしたまま、庄助のこういうところが好きなのだと、自分の中で再確認した。
庄助はただ食われるだけの草食動物ではない、ちゃんと牙と爪のある肉食獣だ。
まさしく、小柄で愛らしいのに、顎の力は哺乳類の中で随一であるタスマニアデビルのように。
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