「あ、あぁ⋯⋯ッ、ん、ふっん、いい⋯⋯ッ、あ、いっ、は⋯⋯、きもち⋯⋯ぃ、ああっ、あぁ⋯⋯ッ！」 全身にぞわっと鳥肌のような感覚が駆け巡る。 だらしなく足を広げたまま大きく息を吐いた。 掴んだままのソレを無意識にゆるゆると動かしていたらしく、余韻に浸りながらも乱れた息に小さく喘ぎ声を混じえた。 「まだ⋯⋯たり、ない⋯⋯たりない⋯⋯っ」 緩みきった孔に指を雑に捻り込む。 「はぁ⋯⋯っ、あ⋯⋯たり⋯⋯なあ⋯⋯っ、ん⋯⋯は⋯⋯ん」 緩く扱いたまま、孔に挿れた指は根元まで挿れ、指先で探るように肉壁越しに最も感じる箇所を触った。 「は、あ⋯⋯っ、はぁ、あ、ん⋯⋯ッ、ふぅ、んッ! あっ、あぁっ！」 気持ちいい。前も後ろも敏感な部分を触って気持ちよく思える。 けれども、物足りない。 時折、痙攣するのを感じながら、前は掴んだまま、後ろは指を挿れたまま呆然と天井を仰いだ。 何度も何度も達しても治まらない熱に一人で慰めていくのが次第に虚しく感じた。 その虚しさを埋めてくれるのなら、使いものにならなくなるぐらい犯されてもいいという思考になってくる。 自身の指では届かない最奥に一方的な欲をぶつけて欲しい。 「し、ゅ⋯⋯が、さ⋯⋯」 再びうつ伏せとなった愛賀は、指を三本に増やし、限界まで挿れ、まさぐる。 蜜が溢れに溢れたナカは、めちゃくちゃにかき乱した指に絡まり、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てている。 こんなにもナカは蜜で溢れて、迎え入れる準備ができているのに、ココを満たしてくれる大きな熱がない。 「ほし⋯⋯っ、ふっん⋯⋯あ、⋯⋯なん、で⋯⋯ぼく、⋯⋯ッ、んん⋯⋯っ、さび、し⋯⋯ぃ⋯⋯」 ぼんやりとする頭の中、強ばった表情をする俊我が思い浮かぶ。 彼は今頃どうしているだろうか。もしかしたら今日も来てくれているのかもしれない。けれども、ヒートが来てしまったから、会えない。 彼でも、ううん、彼がいい。どうかこの満たされない心を埋めて欲しい。 涙を零しながら、独り、愛賀は慰め続けるのであった。