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6.※イマラ、吐精
「底辺のオメガはその程度も分からないっていうのか。こんな所にいるっていうのにな」
冷笑しながらズボンのチャックを開き、どす黒いモノを無遠慮に出す。
「お前が勝手にヒートになったせいでこんなにも溜まってんだよ」
「ぇ⋯⋯ごめ⋯⋯──んッ」
両手首を繋ぐ鎖を雑に引っ張られると、そのままグロデスクなブツを口に乱暴に突っ込まれる。
「ん"ん"ッ⋯⋯んっ、んぅ、ん"ん"」
鎖を引っ張っていた手を今度は口から離さないように後頭部をぐっと掴み、そのまま前後に揺すられる。
こちらの尊重なんてかなぐり捨てられ、まるでモノのように扱われ、不規則に頭を揺すられていくうちにぼうっと意識が遠のくのを感じた。
乱暴な熱のせいで満足に息が吸えるはずもなく、それで脳に酸素が行き届いていない状態なのだろうと、どこか他人事のように思っていた。
けど、このまま死んでもいいと思えてきた。
オメガと診断されてからロクでないことばかりだった。
学校では陰口を叩かれ、家にいれば両親の押し付け合いという名の喧嘩が日常茶飯事と化していた。
それらから逃げるように家に出て行った矢先で、大した性知識もない子どもに無理やり性接待をさせ、外に行く自由も奪われて。
今のように乱暴にされても罵られても、反抗的な態度なんてできるはずもなく、そんな生きていても意味がないのなら、今の客に殺されてもいい。
定まらない視界の中、静かに瞼を閉じる。
その暗くなった瞼の裏に映ったのは、俊我。
「⋯⋯っ、ほら、飲み込め」
「ン"⋯⋯ッ、んん⋯⋯っ!」
ぐっと喉奥にまで挿れ、口の中のが脈打った時、熱くて苦いものが迸った。
こんな無理やりされることは今日で初めてではないが、苦しい上に苦いものを直接喉に流し込まれて、とても飲めたものじゃない。
それでも客に言われた通りに必死になって喉を動かし、飲み込もうとしたものの、射精し終えた客が急に栓を引き抜いたせいで驚き、その反動で戻してしまった。
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