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15.※
悲鳴じみた叫びが風呂場に響き渡る。
その叫びに「うるさいッ!」や「ごめんなさいと言えッ!」と怒りを鞭に込め、何度も何度も打つ。
しかし、その怒声は耐えきれない痛みに泣き叫ぶ声でかき消されてしまい、愛賀の耳には届かなかった。
そのことさえも気に入らない客は愛賀の小さかった急所をめがけて打ちつける。
臀部から太ももにかけて打たれていた時の方がいいと思える痛みが痛みを重ねられていく、言葉で例えようのない痛み。
場所のせいで響く自身の声にならない叫びで鼓膜が破れそうだと自覚するが、その激しい痛みは叫ばずにはいられない。
「⋯⋯ったく、うるせぇよ」
持ち手部分で顎を持ち上げられ、客と目が合う形となった。
その際に自覚させられるのは、興奮した時は違う熱を持っている急所がジンジンと痛んでいることだ。
見るのが嫌になるぐらい腫れ上がっていることだろう。きっと排尿することすら困難な状態なのかもしれない。
「この程度のこと他の奴にもやってもらっているんだろ。だから欲しがっていたんだろ。泣き叫ぶほど悦びやがって、本当反省のしねぇビッチだな」
「あ⋯⋯は⋯⋯ぁ⋯⋯」
「こんなにも腫らして、そんなにも興奮したか? 」
「はぁ⋯⋯ぁ、あ⋯⋯っんあ!」
「よく啼くなぁ? じゃあ今度は俺の怒りで興奮しているコレで自ら啼いてもらおうか」
泣き叫びまくり、疲れきった愛賀はその話は全く聞こえておらず、背後に周った客が腰に手を添え、ディルド型バイブに己を押し付けてきたことで身体がビクッと反応させた程度だった。
愛賀自身、何をされているのか理解出来ずにいた。
「オラ、聞いてんのか?」
「は⋯⋯ぁ、は⋯⋯ぃ⋯⋯」
「⋯⋯また鞭を打たれたいようだな」
「⋯⋯や⋯⋯いや⋯⋯っ」
見せつけるように持っていた鞭を目の前に見せられ、身体に刻まれていた痛みと恐怖によって、嫌でも意識をはっきりとさせる。
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