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安野の穏やかな笑みを見た後、再び贈り物を見た。 普段、どうにか声を掛けて、一緒に遊ぼうと思っていても、さっきのようにすぐに目を逸らされ、小口と遊んでいた。 だから、事情の知らない、大河にとっては無責任な親に対して、目も合わせたくないのは当然だ。 悲しいと思ってしまうが、ごく当たり前の態度だ。 そう、だから大河から大切な人だと思われていて、彼なりの大切な贈り物をしてくれるとは思わなかった。 「⋯⋯私は、大河の親とは言えないのに、それでも大河はそうと認めてくれているのでしょうか⋯⋯」 「ええ、そうです。きっとそうですよ」 「それに小さなサンタさんのようで、可愛らしいではありませんか」 「⋯⋯そうですね」 小さな贈り物が滲んで見えてくる。 急に泣いていることが恥ずかしく思えた姫宮はそれを額に近づけて、声を押し殺して泣いていた。 そうしたところで二人が気づかないはずがなく、それでも何も言わず、安野が抱き寄せてくれて、今井が頭を優しく撫でてくれていた。

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