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第15章 媚薬3※

 そっと肩を押される。チュポンと間抜けな音を立ててマックスさんのペニスが口から出ていく。 「でもマックスさん」  まだイッてないのに……。 「いいんだ。……それよりおまえの服を脱がせたい。いいか?」  僕はコクリと頷き、彼のされるがままになる。  丁寧に一枚一枚脱がされ、靴も丁寧に脱がされて生まれたままの姿になる。  マックスさんも武具をすべて取り去り、靴を放り投げる。シャツを乱暴に脱ぎ捨て上半身裸になる。  どちらからともなく口づけ合う。髪のリボンを解かれ、赤い髪を梳かれる。互いの舌をなめ合い、口の中をなめ、舌や唇を食む。  口づけが終わったかと思うと露出した肌に唇が落とされ、なめられ、マックスさんの大きな手で撫でさすられる。 「……マックスさん?」  コツリと彼の額と僕の額が合わさる。  先ほどの針に刺された影響か、女性のように濡れた後孔にマックスさんの指先が触れ、軽く圧迫される。 「あっ、」 「おまえが許してくれるなら――ここで出したい。駄目か?」  僕の身体は、すでにマックスさんを受け入れたがっていた。彼の指先に吸いつき、しゃぶろうとする。「早く中に来て」と主張する。  どうしよう……僕、このままマックスさんと交わるの?  マックスさんと触れ合っていて気持ちいい。だけど待つと言ってくれたのに……僕はまたエドワード様のときのように性欲処理の役を任されるの? 「っ……」  急に身体から熱が引いていく。ナイフで胸を突き刺されたかのような痛みが襲いかかる。 「ルキウス、どうした……!?」 「怖い……怖いんです……怖くて、悲しくて……寂しくて……胸が痛い……痛い……」 「すっ、すまねえ、ルキウス!」  マックスさんに抱き起こされ、胸に抱えられる。 「マックスさんが嫌じゃないんです! だけど……だけど、」 「いいんだ、無理するな。さっきはありがとな。うれしかったよ」  頬に口づけられ、抱きしめられる。それだけで胸の痛みが鎮まていき、ほっと安心する。 「マックスできたぞ」とクロウリー先生の声がする。  そうだ――ここは簡易テントの中で、外には他のパーティのメンバーがいる。  僕は急に恥ずかしくなり、マックスさんにしがみつく。 「せ、先生……!」 「どうやら……取り越し苦労だったかのう? そなたなら薬なぞ使わなくても、その……時間をかければ中和できるだろうし。それなら儂らも防音魔法を使い、遠巻きに見張っとくぞ。薬が必要ないなら、そのまま捨てるが」 「何言っているんだよ!? 頼む。今すぐ、そいつをくれ!」  顔を真っ赤にしたマックスさんに布団をかけられる。彼は大慌てでズボンを上げ、バングルをし、シャツを頭から被った。 「あ、あの……」 「大丈夫だ。薬を飲めば、すぐに元通りになるから」  そうして、彼はテントの入口の方へ行ってしまった。

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