101 / 112

第18章 そばにいたい3※

「マックスさん、何をして!? ああっ……!」  温泉の中で洗浄し、香油で解した後孔にマックスさんの指先が触れる。手の中で温めて、もったりとやわらかくなった軟膏をたっぷり塗りたくられる。そして軟膏を纏った人差し指の第一関節が、僕の身体の中へ潜り込んだ。 「ここ、よく解さねえとオレが収まらねえし、おまえが怪我しちまうからな……」  ツプツプと音を立てて僕の身体はマックスさんの男らしい指を一本飲み込んでしまった。  失くしものをさぐるように指がゆっくり動かされる。 「だいじょうぶですよ。僕、ほぐしたから……ああっ!」  前立腺を指先が掠め、声が裏返る。  目の前がチカチカして星が飛んだ。 「ここか」  マックスさんが小さく呟く声がする。  そのままプクリとふくらんでいる前立腺を指先で撫でられ、揺さぶられ、圧迫される。そしてマペニスへの愛撫がふたたび始まる。  全身に強い電流が走るような感覚が、ひっきりなしにやまない。僕の身体は、陸へ打ち上げられた魚のように、のたうち回った。 「いや……いやです。まって、マックスさん! 離して……」 「なんで?」  猫が皿からミルクでもなめるようにして先端を、厚い舌でいじめられる。  人差し指の入っている後孔に中指も一緒に入れられる。二本の指をゆっくり出し入れされる。中へ入ってくる指先が前立腺を擦る。  すりすりと撫でられ、二本の指で転がされたかと思うと離れていってしまう。後孔は出入り口付近で帰っていってしまう指を行かないでと必死に引きとめ、ふたたび奥の方へ潜り込んでくると歓喜して迎え入れた。  マックスさんにやさしい手つきで後ろを慣らされながら、ペニスをなめ回される。  僕は唾液を口から、だらしなくこぼして喘いだ。いつしかマックスさんのどんどん大きく育ち、ビクビク震える男根を握っているだけの状態になる。 「ほら、、オレのも気持ちよくしてくれるんだろ? ルキウス、オレのをいっぱいなめて気持ちよくしてくれよ。切ねえ……」と甘い声を出す。  彼の天に向かって勃起しているペニスから先走り液がピュッと出る。僕はむしゃぶりつくすように彼のペニスを口に含み、頭を上下に激しく動かす。 「ん、ん……んぅ……!」 「ルキウス、すげえ……きもちい……」  マックスさんの甘いため息が僕の性器にかかり、身体が震える。  指がさらにもう一本増える。まるでペニスで突かれているような動き方を始められ、たまらなくなる。膝が震え、腰が自然と落ちていく。  三本の指を含んでいる後孔が収縮を始める。  そのまま僕はマックスさんのものを口に含んだまま、彼の口の中で勢いよく射精した。  ほぼ同時にマックスさんのものも弾ける。粘ついた生ぬるい精液を喉の奥にかけられる。量が多くて口の中もいっぱいになる。  けっして美味しいものではない。舌触りのいいものでもない。  それなのに――彼の出したものを世にも珍しい美酒でも口にするように嬉々として味わい、飲み込んだ。  ふたりして荒い息を吐く。全力疾走したかのように、全身に汗をじんわりとかいていた。  マックスさんの指先がチュプッと音を立てて抜ける。 「んあ……」  身体が引くつく。指先一本動かすのですら億劫だ。あまりの気持ちよさと心地よさを感じながら目を閉じ、息を整える。  ふと頬に固いものがあたるのを感じ、目を開く。  マックスさんの男根はすでに元気を取り戻していた。僕の唾液が付着したものが薄暗い部屋の中でテラテラと光り、ますます卑猥な姿になっている。  頬がほてるのを感じ、ぼうっと眺める。  起き上がったマックスさんに四つん這いにされ、腰を高く上げる姿勢を取らされる。  頭がクラクラする。心臓が高鳴って、「早く、早く」と気が急く。  でもほんの少し怖い気持ちもあって手元のクッションを摑んだまま後ろにいるマックスさんの方をチラと、うかがう。 「怖いか?」  まるで赤ちゃんの腕ほどはある凶器のような男根に目をやる。彼の固い腹筋にくっついてしまいそうなくらい、上を向いている。  僕は不安な気持ちを和らげるために、ふかふかしてやわらかいクッシュンを掻き抱いた。 「……少し。裂けちゃうのかなって」  マックスさんのじっとり濡れた手で頭を撫でられ、頬に口づけられる。 「おまえが痛いことはしない。血が出たり、おまえが痛がって泣いたら、すぐやめるから」 「本当?」 「もし約束を破ったらオレのが中折れする魔法でもかけて、壁に磔にしてくれよ」と真面目な顔をして言うものだから、僕は笑ってしまった。  マックスさんが目を細めて笑う。  唇を吸われ、額が合わさる。 「いいか?」 「はい、僕もあなたがほしいです」  完全に勃起したペニスを右手で握り、僕の後孔を左手の親指で横に引っ張る。ピトリと濡れた鬼頭が触れた。ふうふうとマックスさんが興奮している息遣いをしている。 「入れるぞ」  コクリと頷いて返事をする。息を深く吐いていれば、圧迫感が襲う。僕の中にマックスさんがゆっくり入ってきた。  時間をかけて少しずつ腰を進めてくれるから、痛みはない。鬼頭をすべて飲み込めば、マックスさんの幹の部分をなんなく奥へ招き入れた。

ともだちにシェアしよう!