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第18章 そばにいたい4※

 臀部にマックスさんの下生えがあたるの感じて、全部入ったんだとほっと息をつく。  生理的な涙が目に浮かぶ。  マックスさんが気持ちよさそうに吐息を吐き、僕の腰を宥めるように撫でさすった。 「……痛くないか?」 「へいきです……」 「そっか、よかった……」 「もう動きますか?」とふたたび後ろを振り返る。 「もう少し、こうしていたい。駄目か?」  どこか恥ずかしそうにマックスさんが、はにかんだ。  彼の気遣いをうれしく思いながら「お願いします」と頼んだ。  しばらくすると僕の身体はマックスさんが危険な存在ではないと認識し、馴染んだ。  甘えるように彼の切っ先へ吸いつき始め、なめしゃぶるように彼のペニスを歓迎する。 「ぐぅっ……!?」とマックスさんが息を詰め、たえるように唸った。 「ごめんなさい……痛いですか?」 「いや、平気だ。気持ちよくて出そうになった」  そんな彼の言葉に僕の心も、身体も喜ぶ。 「――そろそろ動いてもいいか?」 「大丈夫です。いっぱい、僕の中で気もちよくなってください」 「違うだろ?」  するとマックスさんが覆いかぶさり、僕の唇に触れる。  中に入っているものの角度が変わり、奥を突かれた僕は情けない声を出してマックスさんを求めた。 「ふたりで気もちよくなるんだよ」  濡れた水音がする。  マックスさんが小刻みに腰を動かし、ふくらんでいる前立腺を竿で擦ったり、先端で捏ねくり回したりする。あやすように身体を揺さぶられる。 「あ、あ……んっ、マックス……さん……」  ペニスの先がシーツで擦れる。涙が目からこぼれ落ちるようにして性器からパタパタと雫が散る。  マックスさんの手が僕の背中や胸、腹部、喉元にやさしく触れる。いたずらに口の中に入ってくる指先を舐めて吸う。  ペニスに触れられていない状態なのに僕のペニスは腫れ上がり、放出のときを今か今かと待っていた。  マックスさんに身体をひっくり返され、正常位になる。  僕は下品なくらい足を大きく開いてマックスさんを受け入れた。  彼は太く逞しい両腕を僕の頭の両脇について、腰をつかう。  そうしてマックスさんの切っ先が前立腺を引っ掻くように掠めると、ペニスから精液をふたたび放出した。勢いよく吹き出した白濁液が自分の顔や髪へかかる。  きっと今、すごく無防備で情けない顔をしている。家族や友だち、仕事仲間には見せられない。だらしなくて恥ずかしい顔を……。  だけどマックスさんは僕のそんな姿を見て、グッと体内にいるペニスをふくらませ、身体を震わせながら吐精した。 「ルキウス……」 「……はい」 「痛くなかったか?」  恐る恐る心配そうにお伺いをするマックスさんがかわいくて、笑みがこぼれる。 「大丈夫です……とても気持ちよかったですよ」  マックスさんが、安心しきった子どものように笑みを浮かべる。テーブルの上に会ったタオルを手に取り、僕の汚れてしまった身体や顔、髪をタオルでそっと拭ってくれた。  でも……体内にいるマックスさんは、さっき出したばかりなのにもう固くなっていた。  僕の方も僕の方で、まだ身体の奥が疼いている。たくさん吐き出したし、中に出してもらったのに足りない。  また性器が少しずつ立ち上がり、固くなりだす。  媚薬なんて使っていないのに、甘い匂いに混じるマックスさんの汗と草原のような香りに酔う。  僕とマックスさんはどちらからともなく唇に口づけ、ふたたび身体を重ねた。  ベッドの上に座ったマックスさんの膝に対面する形で乗り、身体を揺らしていた。 「気持ちいい……あ、そこ……」 「もっと」と彼の耳元でねだれば、マックスさんの切羽詰まった声がする。  腰の動きもどんどん早くなっていく。  それでもガツガツと乱暴に腰を打ちつけず、僕の感じる前立腺や入口のところを優しく叩かれ、揺さぶられ、擦られる。 「ん、ん、んぅ……っ」 「もう出そうなのか……?」  マックスさんの大きな手で腹部を撫でられる。我慢汁がダラダラ出っぱなしになって勃起しているペニスへ、いたずらに触れられる。  絶頂を前にしてお腹の筋肉が痙攣し、ペニスが震えている。後孔が彼のペニスを加えて食むような動きしていることも彼に知られている。恥ずかしくてたまらない。でもマックスさんが僕の変化に気づいてくれたことがうれしくて、胸がいっぱいになる。 「うん……イっちゃう……出ちゃう……」 「ルキウス……ん、あっ……」  きゅうっと後孔が締まる。  マックスさんが眉間に皺を寄せる。切ない表情を浮かべて喘ぎ声を漏らした。彼のペニスがまた中で大きくなるのを感じて僕の身体は歓喜する。  甘えた声で「早く……マックスさんがほしい……! きて……」と言えば、マックスさんが唸るような声を出して僕の身体を押し倒すした。  グッと両手で腰を摑まれ、激しく揺さぶられる。  そのままマックスさんは獣のような吐息と雄々しい喘ぎ声が口から漏れた。  僕も言葉を紡ぐ余裕がなくなり、動物みたいに喘いでしまう。  勝手に腰が揺らめく。逃げるのではなくマックスさんのくれる快楽を、もっともっとと身体が貪欲に求める。マックスさんの突き上げに合わせて腰を彼に寄せ、彼が腰を引いたら自分も腰を引く。体内の感じるところへ彼のペニスの先を自ら誘導する。

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