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気まぐれ猫は今日も快楽を乞う

「っん、ぁ、りょ、ぉっ、早くぅ、っ」 「まだだ。ちゃんと解さないとしんどいのはお前だろ?」 「……っ、や、ァ」 愚図る子供の様にイヤイヤと頭を振る蒼の柔らかな髪を、左手で撫でた。右手はずっと、蒼の薄紅に色づく窄まりに飲み込まれていた。 嫌だと言う割に、蒼のナカはきゅうきゅうと嬉しそうに俺の指を締め付ける。もっと、もっと奥へと、柔らかな腸壁がうねり、吸い付く。 くちゅ、ぐちゅ、と粘着質な音が鼓膜を刺激し、蒼の呼吸はさらに切なげに揺れた。 「も、大丈夫、だっ、てばぁっ」 「何、どうして欲しい?」 「……〜〜っ」 左手の人差し指でツぅ、と裏筋をなぞれば、面白い位に下肢が跳ねる。そそり立つ陰茎の先端からは、絶え間なく溢れ出すカウパーが、蒼の下腹部を汚した。 「なーぁ、蒼。言わないと分からないんだけど」 「っ、涼、の、バカぁっ」 半ば泣き声と化した蒼の喘ぎに、俺の下半身は控えめに言ってバキバキ。変態っぽいけど、普段涼しい顔したコイツの泣き顔は、こう、クるものがあるというか。 少し意地悪をしたくて、指を抜くついでに前立腺を擦ってやれば、蒼は声にならない声を上げた。 「蒼好きだよなー、前立腺」 「ァ、っん、好きっ、好き、ぃっ!」 「はぁ、えっろ」 真っ白なシーツに転がる蒼の表情は蕩けきっていて、口の端にははしたなく唾液が伝う。 ぴくぴくと小さく痙攣する陰茎は、今にも達してしまいそうな程、張り詰めていた。 ーーさて、そろそろかな。 もどかしい快楽に弛緩した蕾は、はくはくと口を開けたり閉じたり。今か今かと俺の質量を待っている。 「……蒼。どうしてほしい?いい子だから言ってご覧?」 耳元で低く囁けば、蒼がごく、息を呑んだのが分かった。

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