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第116話 これってイジメなのか?

陵辱シーン及び下ネタ含みます。苦手な方はバックダッシュ推奨。 ---・---・---・---・---・---  ジュース飲み過ぎかもしれない。  じょぼじょぼといつまでも終わらない放出に吐息しながら、この後どうしようかと考える。応援団メンバーでの宴会は確かに楽しいけど、今携はどうしてるのかなんてちょっとそわそわしたりもしてて、執行部だけで集まっているのならそっと覗きに行こうかと思いついたりもした。看板は宴会やらないって聞いてるし。  物思いに耽っていた俺は、背後に人が立っているのに気付くのが遅れ、小便器に落ちる影に振り返りかけたときには、後ろから伸びた手に今しがたしまおうとしていた部分を握りこまれて竦みあがった。 「ッひ、」「黙れ」  籠められる力に本能的な恐怖が湧き上がり、全身が硬直する。ぐいと腰を引かれながら頭を前に押されて、便器の上に両手を突いて腰を突き出す姿勢になってしまう。一瞬の躊躇もなく下着ごとペインターパンツがずり下ろされてケツが丸出しになる。 「や、」  また反射的に声が上がり、袋に当たっている指が動き、痛みを堪えるために息を呑んだ。影が体を寄せて耳元に囁く。 「じっとしてろ。痛いことはしねえよ、おとなしくしてりゃ」  今現在進行形で「痛い事」をされているというのに何言ってやがんだこいつ!  そうは思っても、これ以上何もしない方が良いかと考えている間に尻の谷間に何かが当たり差し込まれた。間髪入れずに体内に生ぬるい物が注ぎ込まれて下半身が震えた。影を落としているヤツは股間と腰に手をやっているから、もう一人誰かが背後にいるんだろう。小さな声で確認する声が聞こえる。 「もう一本いっとくか」「そうだな、念の為」  また差し込まれて何かが注ぎ込まれる感触。その直後にはもう排泄したいという要求がそこから伝わってきてしまった。  ぐっと歯を食いしばって耐えている間に、意外にもあっさりと手を外されて服を戻される。それに驚きながらも、刻一刻と増す違和感が下腹部を駆け巡り、今すぐにも個室に駆け込みたい欲求に駆られる。細かく震え始めた俺の体を抱え込むようにして、背後のヤツが動いた。そのまま一番奥の個室に連れ込まれてガチャリと鍵を掛けられる。 「十分は無理だろうから五分」  ドアの外から声が掛かり、そのまま俺は二人連れらしき連中の顔を見ることも許されないまま、背後の男の腕の中に居た。  なに? 何が五分?  つか、もしかしてさっきのって無花果浣腸とかそういうやつ? なにこれ新手のイジメ?  襲い来る排泄要求に全身が震えて膝が崩れそうになる。しかも誰か知らないヤツが服の上から腹の上をぐるぐると撫で擦り、時たま軽く押したりしてそれを促進させる。冷や汗なのか脂汗なのか不明のものがじっとりと額を濡らしこめかみを伝い落ちて行くのを感じながら、ギュッと目を瞑った。  こいつら、何がしたいんだよ……。  しばらくすると嘔吐感まで沸いてきて、込み上げるものにえづきそうになり、自分で顎を掴んで耐えた。 「う……も、無理……っ」  崩れ落ちそうになる体をどうにかもたせているのは、壁に突いた自分の両手と背後の人物の腕だけ。すぐにでも服を下ろして便器に座らせて欲しいけど、まさかこのままこいつも一緒じゃないよねなんてグルグルと頭の中で疑問が渦巻いている。  どうして俺がとか色々考えなきゃいけないのに、言わなきゃ駄目な気がするのに、とにかく出したくて出したくてそれどころじゃない。それでも羞恥心を手放せないから耐えるしかなくて、今や全身がぐっしょりと濡れているような気すら、する。  荒く息をついてどうにか誤魔化している間にも時間は過ぎ、ようやく鍵を開けていじめっ子(?)は、さっさと出て行った。  あまりにも素早くあっさりした出来事に思考が着いていかず、恐る恐るドアの向こうを覗き見て、本当に先刻の二人が姿を消しているのを確認してから俺はもう一度今度は自分で鍵を掛けた。  腕時計はめてないんだけど、結構な時間が過ぎたと思う。とはいえ、奴らが口にしてた五分ってのが拘束されていた時間なら、俺の体感は全然当てにはならない。もっとすんげえ長く感じたし。マジで漏れそうになって、んなことになったら生きててゴメンナサイって状態だ。  開放感に浸りながら、よろよろとドアに縋りつつ個室を出て手洗いの蛇口を捻る。  嘔吐感に苛まれながらも、取り敢えず出してしまえば楽になれると必死で念じつつの個室内。もういいかなとウォシュレットで洗っても、いざ出ようとしたらまたゴロゴロってなって座り直したりして。水分足りなくてげっそりした感じになっている鏡の中の自分を眺めてから、手を洗うついでに口も濯いだ。  結局嘔吐はせずにすんだけど、やっぱり口の中がねばついて気持ち悪かったからすっきりする。スポーツ飲料でも買ってから部屋に帰って横になろう。  ぐったり力が抜けている足腰を叱咤しながら廊下に出ると、そこに居た人物にぶつかりそうになった。

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