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第118話 黒凌の儀式
陵辱シーンです。苦手な方はご遠慮下さいますよう。
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意味も解らず、ただ注射器らしき物を見て感じる反射的な恐怖。それらに支配された体を抱き上げられて左右から二人がかりで下の衣類を脱がされて両足を持ち上げたまま開かされる。
さっき出すものを出し切っている俺の下半身は軽く、下腹もぺたんこだ。その向こうには恐怖に竦みあがっている大事な部分が晒されて、背後と左右と正面の川上と、最低四人がこの室内にいるのだと理解し更なる恐怖に煽られる。
「ちょっと解して」
川上の手元から視線が放せないままの俺は、尻の窄みに唐突に感じた異物感に腰をくねらせた。左足を支えているやつが、右手のヤツが持っているボトルの中身を指に纏わせて後孔に指を入れて小刻みに揺らしている。ずっと開きっぱなしで排出行為をしていたそこは通常よりも緩んでいて、たやすく指を受け入れていた。
「はは、こいつ初っ端から二本平気で咥え込んでるぜ。めっちゃ淫乱じゃねえ?」
指の持ち主が、好色そうな瞳を輝かせて指を増やし、ぐいぐいと入り口を広げる。
失礼だな! それはお前らのせいだっつーの!
口がきけたなら思い切り反論したいところだけど、それも出来なくて。
無理矢理広げられても僅かな痛みしか感じないほどに緩んでいるのか、はたまた疲労で感覚が麻痺しているのか解らないまま、それでも異物を突っ込まれて中を掻き回されるという行為に吐き気を催し、涙で視界が滲んだ。
こいつら、もしかして全員黒凌のヤツらなのか?
そんで、社会科資料室の時みたいに、そこに突っ込もうとしてんのか……。
肉体的に痛めつけられるのと、どっちがマシなんだろう。
そうは思っても、納得は出来ない。ここにいる全員が満足するまで俺の体を使わせればいいんだという知識はあっても、そんなことは許せない。
俺の体は、俺だけのモノで……その行為を許せるのは。体も心も全部委ねられるのは、携だけ、なのに。
中で、指先がいいところに当たる。携に教えられたそこは、今は乱暴に強く擦られて快感以上に苦痛を感じている。恐怖も相まって股間のものも萎えきってしまっている。
「残念、勃起したらそこも縛ろうと楽しみにしてたのにな」
くすくすと笑いながら、川上が凝視している。
その手が、管に掛かっていたビニール袋を破き、「入れるよ」と左右の奴らに声を掛けた。
指で作られた隙間を縫って、直径五ミリほどの管が後孔に差し込まれる。ずぷずぷと差し込まれていくそれは、中の粘膜を擦り硬質な痛みを伝えた。無機質なそれがあちこち確認しながら奥へと進み、ようやく納得したのか川上が手を離す。
左右のやつらはそこから手を離すと更に腰が高くなるように持ち上げ、蜂の針のように飛び出した部分が俺からも丸見えの状態になった。
針の付いていない注射器で小瓶の中身を吸い出した川上が、「ねえ、霧川くん」と呼び掛ける。
「何されるのか、知りたいよね。怖いよね、こんなに綺麗なお尻震えさせちゃってさ。まあ当然なんだけどね」
そう、言葉どおり、尻どころが全身が恐怖で震えていた。
けれど、ここで暴れてもどうにもならないことがわかっているし、力の入らない今の状態でこいつらを怒らせて更に酷い目に遭うだろうという予想から、動けないでいた。
ややとろみのある瓶の中の液体を揺らしながら見つめている川上の目は、嫌悪感を漂わせている。
「これね、僕も使われたことあるんだよ。全く酷かったよ……副作用はないんだけど、三日間も地獄を味わった。アレに比べたら大抵のことなんて屁でもないね。いっそ全身バラバラに刻んで洗濯して欲しいとすら願ったよ。
黒凌の躾用アレルギー剤。これね、人体に猛烈なアレルギー反応起こさせるんだ。かなり即効で効くから、意識のある内に説明しとくね。少し使えば、僕みたいに三日間。それももう少し入り口付近だったな。だけど今回は特別にぜーんぶ使ってあげる。君さえいれば、今のメンバーは足りるからね。一体何日続くだろうね? あの苦痛。
でもね、安心して? これ、ちゃんと中和できるんだよ。中和できるお薬、ここにいるやつら全員持ってる。だから安心しておねだりしてね?」
ふふふ、と笑いながら近付いてくる川上。
何? 何言ってんだよ、こいつ……。そんないかにも非合法で危険な薬使って、それが普通なのかよ、黒凌では!
注射器の先端が、股間で震えている管に差し込まれ、そこから押し出された液体が体内に入っていくのを俺は呆然と眺めていた。
一分と経たない内に、ちりっと焼け付くような刺激の後、たちまち襲い来る衝撃に俺の体はビクビクと跳ねた。
もしも拘束されていなくて自由だったなら、大声で喚きながら床の上をのた打ち回っていただろう。
それくらい強烈で、猛烈な痒みだった。
「っぅ! ふぐっ!」
それでも僅かに漏れる苦鳴、蚊に指された時のように直接掻く事が出来ないどうにもならない苦痛。
ただの痛みならまだ我慢も出来た。けれど、例えるなら体の内側を何百匹もの蚊に刺されたかのような、初めての体験にただただ体が跳ねまくる。
それなのに、注射器で更に小瓶の中身を吸い上げた川上は、しっかりと管を掴んで残り全部を俺の中に注ぎ込んだ。
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