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第14話 添い寝
俺たちは、軽く体を流して、バスタブに浸かった。
程よい熱さで気持ちいい。
ハルマを後ろから抱きしめる。
イタズラで乳首をつまんだら、「ダメ!」と言われて拒絶された。
お腹に手を回す。
「なんで今日は俺にもしてくれたの?」
「……自分、エッチに関しては、いつもリョウスケ任せだったな……って……。」
「もしかして、飽きてた?」
「あ、いや、俺は……毎回、気持ち良くていいんだけど……リョウスケはもっと色々楽しみたいのかなって。」
「俺も、そんなに、ハルマとのエッチに不満があるわけじゃないよ!」
「………………。」
ハルマはなぜか黙った。
ハルマは何を気にしてるんだろう。
「……リョウスケは、柏木先輩が……好きなの?」
「え?なんで?」
先輩が好きだとしても、せめてセフレだ。
「二人でいるのが……楽しそうだったから……。」
「そうかな?まあ、楽しいことは楽しいよ。なんか、歳上の人とだと、俺、逆に気楽だったりするんだよね。そのせいかな?」
「………………。」
「俺が好きなのは、ハルマだけだって。」
ハルマを改めてギュッと抱きしめる。
「うん……。」
お風呂から上がっても、まだジョルジは帰って来なかった。
ベッドに二人で入る。
温かくて、ハルマの匂いがして、眠い。
まあ、ジョルジなら、寝ても怒らないだろう……。
いつの間にか二人とも眠ってしまった。
――――――――――――
「ハル、リョウスケ。おはよう。ゆっくりできたかな?」
起きると、目の前にジョルジの顔があった。
「……おはようございます。随分、おかえりが遅かったですね……。」
時計を見ると、3時間経っていた。
「悪い悪い。こちらも盛り上がっちゃってー。」
客室の入り口に、エマがいる。
3時間……盛り上がっていたのかぁ……。
「二人の寝顔はバッチリ撮ったから、あとで送るね。」
「ね、寝顔ですか?」
「あわよくば、二人の絡みを撮りたかったけど、エマがなかなか放してくれなくてねぇ。」
俺も女子から掴まれたい。
「次回からは、きっとハルマのエロティックな表情が見れると思うな。」
芸術の中のハルマのエロかぁ……。
寝起きで頭が回らない。
「ハルマ……楽しみにしてるね。」
俺はそう言って、ジョルジがいるにも関わらず、俺は布団の中でハルマを抱きしめた。
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