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第18話 ハルマの写真

画像の最初は、この間ハルマが着ていた白いシャツにチノパン姿から始まった。 ハルマの顔は写っておらず、首から下だけだ。 徐々に服がはだけて、半裸になり、下着姿になる。 またこの下着もかなりセクシーだ。 ポーズのせいで、体はよりしなやかに見え、お尻は柔らかそうだ。 長い手足も、キレイを通り越して、押さえつけたくなる衝動に駆られる。 いや…… もう、どうしたら…… ハルマのエロ美しい画像に単純に反応している自分と、ジョルジに可愛がられてたらどうしようという心配と、それでも生のハルマを抱けるのは俺だけだという優越感が入り混じる。 パッ、とスマホを先輩に取られた。 「あああっ!!ちょっと!!」 先輩は椅子から立ち上がって、俺から距離を取る。 先輩を捕まえようとするが、うまくかわされてなかなかスマホを取り返せない。 先輩がソファに座ったので、覆い被さってようやくスマホを掴んだ。 「ハルマに、怪しいバイトさせてるの?」 先輩から冷たい視線を向けられた。 「違うよ!これは!いとこの芸術活動の一環なの!ハルマが望んでやってることだし、いとこも、ちゃんとした有名な画家なの!」 今度は逆に先輩が俺を掴んで、下にした。 勢いで、スマホを落としてしまう。 「あんなセクシーなハルマを見て、平常心でいられる?ほら。」 先輩が、俺の股間を触る。 いや、俺が乱れるのはしょうがなくない? ハルマは俺の恋人なんだよ。 「絶対、その画家に食べられちゃってるよ。」 「ハルマは、そんなことしない。一途だから。」 「ハルマは非力だから、無理矢理されちゃうかも。」 無理矢理したことがある人はやっぱり説得力がちがう。 「ハルマは……最近ちょっと変わったんです。雰囲気が。だから、大丈夫ですよ……。」 今までのハルマは、俺の顔色を伺ってた気がする。 でも、俺を抱いてくれた(?)とき、ハルマは、俺との関係を真剣に考えてたんだと思う。 画像はエロいけど、きっと、ただエロいだけじゃない。 たぶん、なんか、芸術的に意味があるんだよ、たぶん、なにか。 先輩が、そのまま俺のズボンに手をつっこんで、あれを撫でる。 「あ……や……ちょっと……。」 先輩の長い指で巧みに触られて、変な気持ちになってくる。 「もしあの画像で、他の男がこんな風に欲情しても、お前はいいの?」 それは、考えたことがなかった。 多分、ジョルジはあの画像そのものは使わないんだろう。 あれでインスピレーションを得るか、いい構図をとって、結局は絵画にするはずだ。 絵画で勃つやつはいないだろう。 俺が今勃ってるのは、画像はきっかけで、先輩の手つきが9割です……。

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