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第27話 アーティスト
モデル業は、最終日を迎えた。
今日もジョルジの男性の恋人、葵さんが来てくれる。
葵さんは日本人で、2回目からエマさんの代わりに来たカメラマン兼メイク係だ。
さらにはハルマをその気にさせる係でもある。
葵さんは30歳をすぎているが、童顔でかわいいわんこのような雰囲気だ。
葵さんはソファに座り、ハルマを後ろから抱っこするように座らせる。
「ハルマ君、今日で最後だなんて寂しいよ。一緒にフランスに来ない?」
「すみません、遊びには行きたいんですけど……。」
「ジョルジと僕は、いつでも待ってるからね。」
そう言って、ハルマのことをギュッと抱きしめる。
いい匂いがする。
このコテージでは、フランスで作られたソープや化粧品を使うのだが、どれもいい匂いだ。
日本のとはまた違った繊細さを感じる。
「ハルマ君がこのままモデルをやってくれるなら、日本に残ろうかなぁ。」
「そんな……僕のためなんかに……。」
「いやいや、ハルマ君はね、ホント綺麗だよ。このまま普通の生活をするなんて、もったいない。」
葵さんが、首筋にキスをする。
「あ……その……。」
キスされたところは、前にリョウスケにキスマークをつけられたところだ。
「彼氏といっぱいエッチなことしてるんだよね?羨ましいな。」
乳首を撫でられる。
「あ……。」
「普通のハルマ君でもエロチックなのに。」
葵さんの手が下にうつっていく。
「あ……その……それは……。」
そっと触れられてもどかしい。
葵さんの雰囲気だと、なぜか断るに断れない。
優しく可愛がられているうちに、意識が朦朧としてくる。
「ハルマ君も、こうなるとちゃんと男の子なんだよね。」
強くしごかれ始めて、声が出てしまう。
「あの……ごめんなさい……ちょっとトイレに行かせてください……。」
立ちあがろうとするが、葵さんは離してくれない。
「こんなおっきくなった状態じゃ、撮影できないよね?出してからじゃないと。」
「だ、だからトイレに……。」
「ここでしちゃいなよ。」
「そしたら、汚しちゃうんで……。」
「衣装なんていっぱいあるから、大丈夫だよ。」
葵さんの手つきがはやくなる。
「あっ……んっ……!」
リョウスケ以外の人に、こんな恥ずかしいところを見せてしまった……。
いいんだろうか、これで……。
快感と罪悪感が入り混じる。
「ハルマ君……こんなことしてる時も可愛いんだね……。ホントはもっと乱れるところも見たいけど……。彼氏がいるから、ダメなんだよね?」
葵さんが、自分の固くなったそれを後ろから押し付ける。
「は、はい……。」
「わかったよ……。もうちょっと出会うのが早かったらなぁ。」
葵さんはまた俺を強く抱きしめた。
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