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第37話 和紗の練習
ドアが開く音がした。
先輩が帰ってきた。
「何飲む?」
水やお茶、追加のお酒もあった。
先輩は迷わずお酒を開ける。
「先輩……お酒飲み過ぎですよ……。」
「そうかな……。まあ、あんまり女の子のいるところで酔うのはよろしくないなと思って。」
たしかに、酔って、先輩がエロくなったら大変だ。
「和紗さんは、水どうぞ。」
和紗はゆっくり起き上がったので水を飲ませた。
「和紗、大丈夫?」
「あ、うん。ごめん、酔い潰れて……。」
和紗さんは一気に水を飲み干した。
「リョウスケは、何飲む?」
「あ……じゃあ、俺もお酒いただきます。」
先輩がフタを開けて差し出してくる。
取ろうとしたら、タイミングが悪かったのか、缶を落としてしまう。
丁度ズボンの股間の辺りにかかってしまった。
「ごめん、ごめん。手が滑った。」
「あ、はい……。」
俺はティッシュで敷物を拭いた。
全く、酔っ払いは面倒くさい。
すると、先輩もティッシュを取って、俺の股間を拭いてきた。
うん、なんかちょっと意味ありげな触り方で……。
なんだろう……この後、先輩の家に寄ればいいのかな……と、考えてしまった。
「和紗、リョウスケにズボン貸せる?」
「ああ、いいよ。」
「あ、いや、いいです!帰るだけだし!」
言ってるそばから、先輩がズボンのチャックを下ろしてくる。
「いいんで!ホントに!」
ズボンを脱がされまいと押さえるが、先輩が俺の両手を掴んで、俺の上体を押し倒した。
「和紗、脱がしてあげて。」
先輩が、にやにやして言う。
和紗は、うん、と返事をして、俺のズボンを脱がし始める。
「あの!わかりました!お言葉に甘えて、ズボンはお借りするんで、先輩、どいてください!」
「パンツも濡れてるなら借りたら?」
「パンツは濡れてません!大丈夫です!」
和紗が無言で俺のを触ってくる。
「ちょっと!触らないでくださいよ!」
さっき、先輩に触らせて、ちょっと反応してしまったところだった。
「ムラムラしてるみたいだね?」
先輩がいつもの意地悪な声で言ってきた。
「してないです!」
「してるよね?」
先輩が振り返って和紗に確認を取ると、和紗は「うん」と答えた。
これは……ホントにマズイのでは?
響さんとのプレイは、響さんというプロの監修があったからいいけど、和紗さんは素人だ……。
本気で怖い。
「手伝ってあげるよ?」
「け、結構です!」
と、先輩と会話してる最中にも和紗が触ってきておっきくなってしまう。
「残念。」
先輩が手を離す。
俺は急いで上半身を起こし、ズボンを引き上げようとした。
すると、先輩は俺の後ろに回り、服の中に手を突っ込んで乳首をいじり始めた。
「ちょっ!やめてっ!」
ついに和紗もパンツを脱がせて、俺のアレが露出する。
和紗が神妙な顔で俺のを握ってこすり始めた。
「いや!ダメ!それは!ダメ!」
先輩の乳首攻撃と、和紗の手の動きで息が荒くなってくる。
「……それくらい立派なら、マリサちゃんと騎乗位できるね?今、練習したら?」
マリサちゃんと……騎乗位……
それは甘美な響きだったが、今は練習したくない。
ってか、練習相手がいない。
はずだった。
先輩の誘導に、和紗が決意した表情でズボンを脱ぎ始めていた。
「か!和紗さん!ダメ!」
先輩が俺の上半身を引き倒し、服を肘までめくりあげて腕を結んだ。
「可愛い後輩のために、和紗が練習に付き合ってあげるって。」
いやいやいや!
ちょっとしたレイプだよ!
和紗は自分のおもちゃ箱からゴムとローションを出してくる。
俺のに被せて準備ができると、和紗がゆっくりと自分の中に俺のを入れようとする。
「……うまく入らない……。」
「後ろ向きになったら?」
くそぅ…先輩のアドバイスが無駄に的確で腹が立つ。
和紗は後ろ向きになって入れ始めた。
徐々に入っていく。
「あっ……。」
和紗のなんとも言えない声が出る。
俺のアレは和紗の中に入り込んだが、こんな異常事態で気持ち良くはない。
和紗も動こうとするが、不慣れでなかなか動けなかっあ。
和紗は諦めて、俺のを抜いた。
俺のも徐々に萎えてきている。
助かった……。
「ごめん、リョウスケ君……。うまくいかなくて……。」
上手くいったら困るんだよ!
「あ、いや、いいです。俺は、女の子が好きなんで……。」
一応強調した。
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