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★第38話 和紗の初体験
「和紗の初体験がこれじゃ可哀想だ。」
先輩は結び目はほどいたものの、俺の服を完全に脱がすと横に寝そべり、俺を抱くようにした。
俺が先輩の上に乗る形になった。
「リョウスケ……男同士なんて恥ずかしいこと、誰とでもできるわけじゃないじゃん?ちょっとくらい、気持ちいい体験にしようよ。」
先輩の表情には、さっきまでのニヤニヤはなく、どこか悲さが漂っていた。
今でこそ、俺たちはオープンな仲だけど、和紗からしたら未知で怪しくてタブーな世界だ。
勇気のいることだよな……。
先輩は俺の頭を引き寄せてキスをした。
同時に俺のをしごく。
「ん!あ……あぁ……。」
先輩の唇が、舌がぬるぬると俺の口を犯していく。
あの、頭の中がしびれる感覚。
俺のアレはまた、瞬く間に大きくなった。
「エ、エロい……。」
和紗の驚嘆の声がする。
唾液の糸をひきながら唇が離れる。
「和紗……今ならリョウスケに入れることもできるけど、どっちにしたい?」
「え……あ……。俺は……入れてほしい……方……。」
「だってよ、リョウスケ……。」
先輩が優しく俺に囁いて、頭をなでる。
俺は先輩から離れると、和紗に向かった。
服を強引に脱がして、ベッドに四つん這いにさせる。
和紗はヤる前から、はあはあ言い始めた。
まずは指を入れた。
「あっ……。」
すぐに本数を増やして、指を動かしてやる。
「んあっ!は……っ!」
犯されたい願望がある和紗だ。
もう容赦はしない。
俺は和紗の尻を押さえて一気に突っ込んだ。
「ああっ!」
すぐに激しく出し入れする。
「あっあっ!あぁっ!あっ!……!」
和紗の叫びが響く。
痛いのか気持ちいいのかなんなのかわからないが、和紗の事情はお構いなしに続ける。
高まりが極まって、和紗の中で果てた。
心臓がバクバクする。
汗びっしょりで、和紗から離れた。
和紗は息を切らせながら自分のをしごいてイッたようだった。
和紗は、涙を拭っていた。
「や……やばい……やばかった……。」
和紗は、枕に顔をうずめた。
いや……何やってんだ俺……。
正気を取り戻したらいけない気がした。
♢♢♢
和紗を風呂場に送り出した。
パンツとズボンを履いて、ベッドに腰掛ける。
何も考えられない……。
横に柏木先輩が座った。
「お疲れ様。」
妙に爽やかに言う。
「もう……帰っていいですか?」
「いやいや、ちゃんとアフターフォローしないと。」
「先輩が相手したらいいじゃないですか……。」
「同期じゃ気まずいだろ。」
先輩がフッと笑う。
「……ハルマには、内緒ですよ……!」
一応念押しした。
「わかってるよ。リョウスケの絶倫武勇伝を知ったら、ハルマが可哀想だからね。」
誰のせいだよ。
先輩は俺の頭を引き寄せてキスをしてきた。
どういう意味ぃ……?
唇をあむあむとされて、舌も絡ませてくる。
お疲れ様的な……?
やっぱり……先輩と一緒にいるのは危ない……。
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