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第9話

父親は朝まで息子を可愛がってくれた。 今回は父親の書斎のソファとテーブルだけでは終わらな買った それでも、いつもなら息子の部屋で息子を犯すのに、父親の寝室、父親のベッドを使ってくれたし、終わった後、風呂にもいれてくれたし、仕事に向かう時間まで、息子を抱きしめてくれもした。 旅行に連れて行くと約束もしてくれた。 もう動けなくなっても、父親を欲しがる息子の髪を撫でてなだめてくれもした。 可愛いと何度も言ってくれた。 もう1人の息子とはこんなことはしないのだと言い聞かせてくれて。 そう、 弟は数ヶ月前家を出ていった その事にどれだけ息子がホッとしているか。 でも、父親は弟の成績がどれほど優秀なのかは教えてくれる。 息子を追いつめるためだけに。 でも。 今は。 朝までの行為も全てが激しいだけじゃなく、いつもならあまりしない息子の性器を口でも可愛がってくれもした。 父親の口の中に出すことだけは息子は今でも抵抗があって、それは泣いて嫌がるのだけど、もちろん父親は許さない。 前を縛られ出すことを禁じられ、後ろを責められ続けることを夢にまで見ていたが、父親はそれもしてくれた。 ディルドは二度と使わないと何度も約束させられた。 「お前は誰のモノだ?」 父親は息子を躾直したのだ。 何が今ここに入っているかを教えこみ、今後それ以外を受け入れることは許さない、と。 「お父さん・・・お父さんのモノです」 息子は父親に犯されながら何度も叫んだのだ。 動けなくなるまで犯してくれた。 いや、動けなくなっても。 そう、父親は人間ではないのだ。 底なしの体力を持つ。 眠る必要も休息もいらない。 美しすぎる外見も、人間らしくなかった。 そう、初めて息子を抱いた頃ころから、父おは見かけさえ変わってない。 今でもとても美しい、それでも老いからは逃げられない母親が、そんな美しい父親に絶望していることは知っていた。 父親はきっと老いた母親を捨てる日がくるからだ。 父親は何故か老いないのだから。 息子にはその母親の絶望もわかった。 それは自分の絶望でもあった。 父親は若くて美しい男が好きだ。 いつまで息子を抱くのだろうか。 母親以上に息子の方がタイムリミットがある。 父親は。 特別男が好きなわけではないのも知ってた。 子供だった息子に手を出したのも、面白く半分でそれが好みだったわけではない。 若くてとくに美しいなら、男でも楽しむだけで、父親の好みは本来は美しい女だ。 母親や多くの愛人たちのように。 男相手はそれほど同じ相手を使わない 例外は息子だけだった。 いつまで。 それは息子の苦しみでもあった。 父親が出ていったそのあと、息子も父親のベッドから起き上がる。 どんなに酷く抱かれても、息子はスケジュールを守る。 やらなければならないことがある。 むしろ、昨夜出来なかったレポートをするために早目に図書館に向かうことにした。 満たされないなら満たされないで疼いていた身体は、与えられたら与えられたで、その残る感覚に爛れていた。 父に噛まれた肩や首からの跡が、ジクジクとまた身体を燃やす。 シャツを着るために肌が衣擦れせるだけで、父親がたっぷり可愛がってくれた身体のそこここが切なく訴えてきてしまう。 父親が何度も吸い噛んだ乳首はまだ熱を持っている。 ずっと父親に抱かれていたい、そう思ってしまう。 際限などないのだ。 でも、 「お前は犯されるだけのことしか出来ない、男娼ではなく、オレの息子だろう?」 父親はそう釘を刺して出ていったのだ。 父親とセックスしか出来ない息子はいらないと。 息子は熱を持つ身体を抱えながら、学校へ向かうために玄関に向かう。 もう今日からは、ディルドで身体を慰めることも許されないことにため息をつく。 奥をいじめられないで、眠ることなんかできるだろうか。 息子は自分が重度のセックス依存であることを分かっていない。 父親は息子をそうしたのだ。 恐らく。 故意に。 玄関を開けて出ていくと、そこに待っていたのは昨日の男だった。 マトモに息子を見つめる男。 「お送りします」 男は笑顔を向けてきた。 息子は戸惑う。 そんな人間は今までいなかったから。 車のドアを開けられ、乗り込む。 乗り込み座った息子の首に、男がソッと触れた。 父親の感覚が残る身体に触れられて、ヒクンと息子の身体は痙攣した。 「何を!!」 怒鳴ろうとした息子に男は真面目な顔で言った。 「歯の跡が見えてます。襟の位置を治さないと」 男は見えないように首元を隠す襟の位置を直してくれたのだった。 もちろん父親が噛んだ噛み跡だ。 息子は困っていた。 こんなことをされたことがないからだ。 どうすれば良いのかわからない 息子に触れようとした人間はいなかった。 息子が抱かれるようになる前の母親でさえ。 何故こんな男が自分に付いているのかが息子には分からなくて困惑する。 父親が付けた男を拒否することも息子には出来ないからだ。 もちろん、男の目は真剣だったし、その指は機械的だった。 それに確かにそんな印をつけて学校にはいけないのだ。 シャツの下に父親の支配の印がどれほど刻まれていても、それは隠し通さないといけないことなのだ。 「これで大丈夫ですよ」 男は優しく言って息子から離れた。 ドアを閉めて、運転席へ向かう。 息子は学校まで少し寝るつもりだったが、気が付くと車の後部座席、運転席からは見ることの出来ない場所で泣いていた。 何度も父親に犯された場所でもあったそこで、学校に着くまで静かに泣いていた。 父親は好きな時に好きなように息子を犯してきた。 それは息子の望みでもあった、はず、だった。 自分が泣いている理由も。 息子には分からなかった。

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