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第10話

父親はしばらく家に帰ってくることにしたらしい。 息子はそれから、毎日のように父親に抱かれることになった。 息子は喜んで父親に溺れた。 父親はいつもより優しかった。 もちろん、酷く犯されはしたが約束通り本当に日帰りの旅行にも連れて行ってくれたのだ。 その移動の車の後部座席でいつものように犯された。 運転しているのは、最近自分に付けれられたあの男だった。 これは珍しいことだった。 父親と出かける時は、父親の側近が運転するのが恒例だったからだ。 そう、運転席にあの男の存在がいる。 息子はそれを知っていた。 そして後部座席で息子は父親に犯された。 道中の暇つぶし、として。 ここで父親に犯されて泣き喚き喘ぐのは当たり前のことだったのに、息子は声を初めて気にしてしまった。 恥ずかしげもなく感じて鳴くことは当たり前だったのに。 父親がそう教え、そう躾けたから。 声を殺すな、と。 感じるだけ感じて、どう感じるのかを逐一言え、と。 いやらしい言葉も教えて、言わせたのだ。 12の時から。 気持ちいいです お父さんのおちんちんで オレのメス穴をもっと犯してください あどけなかった口からそんな言葉を叫びながら、感じて啼き、欲しい欲しいと自分から父親を求める、淫靡な生き物に息子は育てられたのだ。 幼い身体に快感と服従を父親は教え込んだ。 父親のソレを受け入れる感覚がどんなモノなのか、1つ1つ言わされ、感じるままにさけぶことを求められた。 おっきいのがドクドクしてるぅ お腹の奥が熱いよぉ おちんちんからなんか出ちゃう そこ潰さないでぇ ああっ ああっ 幼い息子に言わせてそれを父親は楽しんだ。 それは支配だったから。 息子はそういう風に抱かれて教えられてきた。 誰かがそれを聞いていても気にしないようにも。 そう、運転席からは見えないとはいえ、声は聞こえる。 でも、後部座席でいやらしい言葉で叫びながら、父親に犯されされて、それが運転席にまで聞こえていたとしても、息子は今までは平気だったのに。 お父さんのメスにしてください オレをめちゃくちゃに犯してください そう懇願し、ぐちゃぐちゃに突き上げられる度に、高い声で鳴いたのに。 お父さんのおおきいちんぽ好き おっきい 好きぃ 子供の頃からここで犯されながらそう叫んでいたのに。 なのに。 いつもなら後ろに咥えこんだ瞬間から、淫らに鳴くのに。 息子は唇を噛んで耐えてしまっていた。 「どうした?何故声を出さない?」 父親に貫かれながら囁かれる。 父親は膝に息子を乗せて、向かいあうように抱きながら、その穴を楽しんでいた。 お気に入りの乳首を齧りながらする、この体勢を父親は好んでする。 舐められ噛まれて、乳首は尖り腫れている。 父親が美味しく食べる為だけにそこは女のモノのように発達していた。 そこは父親によって作られた息子の性器の1つで、息子はここだけで達することもできる。 そこで感じられるようになるまで、息子はそこを責められ続けたのだ。 今では舐められるだけで快感が頭の先にまで走るのに、息子は声をだすのを耐える。 後部座席の窓は外からは中が見えない。 だから息子は服を全て脱がされ、父親のものを深く沈み込まされていた。 父親はズボンをくつろがせただけの姿だ。 これも服従のカタチなのだ。 父親は息子の身体の芯にまでそれを教えこんでいる。 息子は今、父親の支配の象徴であるぺニスで貫かれ、揺すられている。 父親は、息子が父親に何をされても感じることを知っている。 今も穴がひくつき、絡みついてきているのだから。 いつもなら高い声で鳴くはずなのだ。 感じたら、声を出すことを教え込まされた息子は、父親に犯される悦びに泣き喚くのだ。 そう、いつもなら。 なのに。 息子は声を殺していた。 息子にも。 何故自分が声を出したくないのか分からなかった。 でも、 でも。 何故か。 父親のソレが自分の中にあるのが嬉しくて仕方ないのに、穴の全てで父親のモノを絞り上げて、絡みついているのに、もっと欲しくて自分でも尻を揺らしているのに。 父親がゴリゴリと中を擦り、突き当たりをぐちゃぐちゃにしてくれていて、腹の中が熱くて気持ち良くて、ぺニスからボタボタこぼしているのに。 確かに喉は声を上げたくて反り返っているのに。 声に出来ない呼気でずっと喉から鳴らしているのに。 息子は声を出さず、父親の背中に爪を立てるだけだった。 はぁっ ひうっ 呼吸だけを漏らす。 そのくせ、尻は快感をもっと欲しくて上下させていて。 「気持ちいいだろ?・・・何故声を出さない・・・」 父親は、息子の乳首を指先で捏ねあげてやる。 ひうっ ひうっ ひうっ 息子が頭を激しく振って、声にならないのが不思議な音を喉から出す。 息子は目を見開いていて。 その目には何故自分が声を出さずに耐えているのかがわからない、という驚きが見える。 父親は笑った。 いやらしい揺れを下から与え続けて、息子の中が熟して快楽に蕩ける果実になっているのを楽しんでいた、 声を上げない息子。 中がこんなになっているのに。 「こんなに私を欲しがっているのに、何故鳴かない?」 父親はたっぷりと息子の中で遊ぶ。 ここも、そこも、父親を欲しがって熱くて甘い。 ひうっ ひうっ 息子は自分の手を口に当てて、その手のひらを噛みながら耐えている、 そんな息子は初めてだった。 そのくせ、穴の中はこんなにも父親を欲しがっていて。 父親は笑う。 父親の声は軽やかだ。 「声を出せ」 そして、父親は命じた。 そして座って抱き合っていた姿勢から、後部座席に息子を押し倒し、のしかかった。 声を出せ。という命令が耳から息子の脳に届いた。 息子は自分が声を殺していた理由すら、自分でも分からなかったが、命令は全てに優先した。 父親の命令は。 父親の支配は 最高の快楽だから。 声が息子の喉から迸る。 ああっ あひいっ 気持ちいい お父さんの お父さんのちんぽ 息子は大きな声で叫び始める。 そうすることを教えられた子供に戻って。 「ゴリゴリされるの好きだろ?」 父親に言われ、激しく中を擦り上げられる。 ゴリゴリぃ 好き。 お父さんのちんぽ好き 嬉しくて叫んでいるはずに、叫ぶ度に何故か涙が出た。 それはいつもの快楽だけの涙では無かった。 いや、それも、それも、分からない。 息子には何もわからない。 何一つ分からない。 泣いているのに、気持ち良かった。 お父さん お父さん 愛してる そしてその言葉はどこまでと本当だった。 息子はそこから、目的地まで、父親が自分にしてくれるいやらしいことがどれだけ気持ち良いか、言葉に、して叫び続けた。 父親がそう望んだから。 そうすることに何故、胸が痛むのかさえ。 息子は分からない。 自分に向けられた男の笑顔や眼差し。 それらが何故頭によぎったのかも分からない。 父親は息子を汚し続けた。 中に放ち、飲ませ、それを欲しがる声を叫ばせ続けた。 でも、車が止まり、ドロドロにされた息子を抱き上げ、別荘の部屋に運んだのは父親では無かった。 父親に命じられた、運転席のあの男だった。 快感に朦朧とし、目は見開いても見えていない、快楽の残滓に震え続けて、達したまま快楽から下りて来れない息子の真っ白な身体を、男は命じられたまま抱き上げ、別荘の寝室へ運んだのだ。 ぽっこりとまだ空いたままの、父親の精液を零す穴も。 ヒクヒクと震える性器も。 父親が舐め齧った熟れた乳首も。 何もかもを、男にさらけ出していることを息子はまだ分かっていない。 抱き上げるときも、運ぶ時も。 そしてベッドに息子を置いた時も、男がどれほど歯を食いしばり呻いていたのか息子は知らない。 その後、息子の身体を拭き、穴から精液を掻き出したのは男であることも。 父親がそう命じたことも。 「狂ってる」 男の呟きも。 息子は何も見えず聞いていなかった。 男の指だと分からずに、精液を穴から書き出す指に喘いで震えていた。

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