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第16話

息子が自分が何をしたのか知ったのは、父親に何度もイカされ、犯し尽くされた後だった。 父親は何時もより激しく息子を責め立てた。 深く深く犯し、突き当たりを何度も抜いて、そこで意識を失うまで感じさせた。 意識を失っても、身体は感じ続け、その激しさに目覚め、また泣き叫ぶ。 ゆっくりじっくり責められ、その終わらなさに痙攣し続けた。 「お父さん・・・愛して・・・ます」 「お父さ・・・ん・・だけぇ」 「もっと・・・もっ・・・とぉ」 何度も言わされ、そしてそれが心からの言葉だと思わされた。 こんなに感じるのは父親を愛しているからだと。 こんなに深いところでイクのも父親のペニスだからだと。 もっとして欲しいと飢えるのは父親が欲しくてたまらないからだと。 「お前は本当に可愛いね。お前をつくって良かったよ。お前の弟はお前のようにはならないだろうしね」 父親は甘く囁いてくれた。 弟への嫉妬。 もう1人の息子の存在に、息子は更に父親を求めた。 そう、抱いてる息子は自分だけだから。 「お前は可愛い。だからこそ、お前はもっと私のモノにならなければならない」 父親は何度も何度も息子の中で達したあとに言ったのだ。 喉奥まで犯され、そこでも感じる自分を思い知らされた。 頭を撫でられるだけで、夢中になってそこをしゃぶり、舐めて、手も唇も使って父親を喜ばせた。 それは。 それは。 刻みつけられた支配だった。 そうされたら悦ぶように教えこまれた支配だった。 喉奥を犯され、苦しくてえづいているはずなのに、達していた。 幼い頃からの教育は完成していた。 父親は笑った。 楽しそうに。 その笑顔は美しくて。 やはり息子は見惚れてしまう。 さすがにもう終わるはずだと思ったのに違った。 父親は そこで、やっと息子は気付く。 自分がしていたこと。 父親から逃げることを考えてしまったこと。 男の名前を告げたこと。 そのため意味を 「連れて来なさい」 父親は誰かに言った。 父親がそういうだけで、誰も居ないように見えた場所にも人が現れる。 連れて来られたのは、血塗れのあの男だった。

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