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第17話

男は酷く殴られていたのだろう。 鼻や口から血を大量にながし、その目は両目ともほとんど塞がっていた。 魅力的だった容姿が別人のようになっていた。 裸のまま、同じく全裸の息子を膝の上に乗せたまま、ソファに座った父親は、楽しそうな目で自分の前に転がされた男を見つめて笑う。 父親は部下たちを気に止めてもいなかった。 部下達は注意深く、父親と息子を見ないようにその視線を伏せている。 彼らには父親は神なのだ。 神の許しがない限り、直視も出来ない。 父親のモノである息子の姿を見ることもできない。 だけど、男は違った。 塞がった目で傲然と父親を睨みかえした。 そして、確かに哀れみの目で息子を見た。 何時間も犯され続け、自分からも欲しがった、それが分かる息子の姿を。 「泳がさせられていたのも気付かなかったか?」 父親は男に言った。 「いや。多分そうだろうな、と。でもあんたの息子に疑念を埋め込まればそれで良かったんだ今回は。・・・まあ、逃げ損ねたけれど」 男は拷問されていたとは思えないほど、冷静な声で言った。 父親の視線に怯えない人間など、息子は知らなかった。 視線1つで、自分や母親も支配しているのに。 「私の息子はこの通り可愛い子でね、全部素直に話してくれたよ。お前に何を言われ聞かれたか。この子が私を裏切れるはずがない」 父親は男の目の前で、散々そこで楽しんだ息子の後ろの穴を指で見せつけるように弄って見せた。 そこから父親の精液をこぼしながら、父親の指に息子は感じて声を上げる。 男に見られているのに。 父親はゆっくりそこをかき混ぜた。 男に自分が好きなだけそこに突っ込み突き上げ、息子を味わったことを教えるかのように。 「幼い頃から可愛がっているから、もうここは女のようで。いや、女のモノより具合がいい。カタチだってほら、こんなになってる。いやらしくて可愛いだろ?」 父親はいやらしく指を動かし、息子は身体を痙攣させる。 あれほどしたのに、また身体が欲しがる。 際限など無いのだ。 「依存」という言葉が息子の中に過ぎる。 麻薬のようにセックスを使う、という言葉。 この男が言ったのだった。 そう、息子は父親とのセックスを麻薬のように依存してる。 でも、父親の指が良すぎた。 指だけでもこんなにいい。 男が自分を見てるのに。 見られてるのに、その指で気持ち良くなることしか考えられるられない。 「自分の息子・・・だぞ、外道」 男は低い声で言った。 その低さに息子は指に合わせて身体を揺らすのを一瞬止めた。 場違いに明るい笑い声が響いた。 父親が心から楽しそうに笑っていた。 「バカだな。だから、良いんだろ」 父親は笑って、男に向かって息子の脚を広げると、息子の穴と乳首の両方を弄り始めた。 時間をかけて吸われ、舐められ、齧られた乳首は、完全に熟れきっていて、いやらしく光り、指でシコられるだけで息子をイカせる場所になっていた。 乳首に感じて息子は高い声をあげる。 精液がこぼれる穴を指で執拗にかき混ぜられたなら、もう勃起はしないペニスから雫が零れていく。 息子の尻はずっと自分から淫らに揺れている。 「自分の息子だから楽しいに決まってるだろ。こう育てることが楽しいんじゃないか。こんなに楽しい遊びはない」 父親は言い切った。 「ほら、お前を助けに来た男の前で、イってごらん」 父親は息子に言った。 乳首を指先で潰され、指で中を責められた。 息子は父親の言われるがままだった。 声を聞かれたことはあっても、人の視線に晒されたことなど無かったのに、男の前で感じ狂った。 ヨダレを垂れ流し、乱れた。 お父さん気持ちいい 気持ちいい イク イク 叫んでいた。 「イキなさい命令だ」 父親に囁かれたなら、そうした。 ガクガク震えてちゃんとイった。 そう育てられたから。 泣いてるのはいつもイク時はそうだったからで深い意味は無い。 でも。 何故か涙が熱い。 涙の温度なんか気にしたことが無かったのに。 「息子だから、面白いんだよ」 父親が笑った。 その言葉を息子はその通りだとしか思わなかった。 父親が楽しんでくれればいい。 この身体で。 そうとしか思わないのに。 だって息子も気持ちいいし、何より父親が抱いてる息子は自分だけ。 自分だけなのだ。 イったまま、戻れず、カクカク痙攣している息子を抱いて、父親は満足そうだった。 父親は支配が大好きだから。 男は息子を見ていた。 それは。 同情の目だと、快楽に焼ききれながらも。 息子は感じていた。

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