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第3話┇決戦は金曜日①
高松は初めて見た時から目立つ存在だった。この店の常連に、おそらく連れられてやってきたのだろう。確かに陽気そうな兄ちゃんだなとは思ったが、それ以上に彼はとにかく声が大きかった。興味がなくとも自然に高松の方を気にしてしまう。それは別に俺だけじゃなかったと思う。
カジュアルなグレーのスーツに薄紫色のシャツ。そして、鳥の巣のような茶髪。年寄りばかりの常連の中でやたら目につく。最近の言葉で言う『陽キャ』のイメージだった。
『ゲームスタジアム』、略してゲースタは市内で一番の客入りを誇るゲームセンターだ。俺の記憶では、少なくとも三十年は前から存在している。二階建ての古い建物で、一階はクレーンゲーム、二階はメダルゲームとアーケードゲームの構成になっており、常連が多く平日でも店内は賑わっている。
今でこそクリーンなイメージだが、俺らが若い頃のゲームセンターと言えば、治安の悪い不良のたまり場というイメージが強い。店内はタバコの煙で空気は悪く、薄ぼんやりとモヤがかかったようだった。真面目な人間は近寄らない場所だったから、明朗快活な彼はそのイメージを今でも引きずっていたのだろう。彼は初めて見る大型のメダル筐体を物珍しそうに見ては、古いパチンコがまだ打てる事に喜んでいた。遠くからでも彼の感情は手に取るように分かるし、素直な奴なんだなと思った。しかし、ゲームとは無縁そうな男だ。もう彼を見ることはないだろうなと勝手に思っていた。
高松は俺の予想に反して、よく見かけるようになった。デカい声がするなと思えば、ほとんどが彼の話し声で、自然と目で追ってしまう。ゲームセンター用に改造されたパチンコ台や競馬ゲームで遊びつつ、いつの間にか他の常連と仲良くなっている。すっかり周りと馴染んでいるようだった。明るい奴はどこにいてもやっていけるんだなと思う。
その時期はどこも禁煙化の準備をしていた頃で、まだ建物内に喫煙所はなく、外に置かれたスタンド灰皿の周りにちらほらと人が集まっていた。その中に高松はいた。メビウスのパープルを箱から一本取りだし、ちゃちな百円ライターで火をつける。その仕草がやけに目について、しばらく見つめてしまった。その理由は今でも分からないけど、きっと気になる存在ではあったのだと思う。
初めて声を掛けられたのは、それから半年後の事だった。屋内の喫煙所でたまたま一緒になった時だ。なんの前触れもなく突然話しかけられた。
「さっき一発台のパチンコで五千枚当ててましたよね? あれほんとに当たるんですね〜」
彼はiQOSのボタンを押して、スティックを本体に差し込んだ。彼の左手がキラリと光る。薬指のシルバーのリングが光に反射したようだった。
先程までゲームセンター用に改造されたパチンコ台を打っていたから、それを見ていたのだろう。百円で三発しか球が出ない代わりに、当たれば高い。千枚から五千枚のメダルが見込める。
「おう。俺も16Rは二回目とかだよ」
「3Rと5Rは当たるんだけどな〜」
幾度と聞いた彼の声が、俺に向かって発せられている。不思議な気分だった。とにかく色んな奴に話しかけてるんだな。俺みたいに一人で暇つぶしてるような奴にまで声をかけるのか。
「あ、はじめまして。俺、高松って言います。好きに呼んでくださいね」
彼が高松と名乗っていることは知っていた。他の奴とよく話していて、彼の大きな声は嫌でも聞こえる。ただ、盗み聞きしているようで嫌だったから知らないふりをした。
「分かった。俺は……尾上でいい」
「じゃあ尾上さんですね」
そう言って彼は屈託のない笑顔を見せた。とりあえず、悪い奴ではないかもしれないと思った。
「尾上さん! 今からジャックポット狙うんで、しばらく付き合ってくれません?」
「いいよ」
高松は隣の席に座った。
俺がいつもプレイするメダルゲームはジャックポットがあり、高額配当が狙える。センターは大きなルーレットのようになっていて、その周りを囲むように席に座る。高松と隣合ってやいのやいの言いながらそのチャンスを狙うのは楽しい。予めメダル口座に紐付けておいたアミューズメントICカードをセットして、メダルを転送する。今ではカードさえあれば、預けたメダルを直接出し入れする必要はない。手が汚れることもないし、高額ベットもしやすくなった。便利な時代になったものだ。
「尾上さんって、いつも何時に仕事終わるんですか?」
「六時くらいかな」
今日も仕事終わりの十八時半頃に、ゲースタに立ち寄った。いつものメダルゲームで遊んでいると、三十分ほどして高松がやって来たのだった。ゲーム音でうるさいフロアにも響く革靴の音。すぐに彼だと分かる。
「いつでもいいんですけど、飯行きません?」
「飯か。……お前飲めないのか?」
顔を突き合わせて飯を食うよりは、酒に逃げれる方が良い。
「尾上さん飲める人ですか? じゃあ、飲みにしますか!」
なんだかよく分からないが、飲みに行くことになってしまった。
お互いゲースタの常連であり、顔を合わせる機会は多い。高松が話好きだから会う度たわいもない話をして、それなりに仲良くなったのかもしれない。三ヶ月も経てば、少なくとも気負わず話せるようにはなった。
「今日この後でも大丈夫だけど、お前、その……早く帰らなくて大丈夫なのか」
嫁さん(か彼女だかは知らないが)は大丈夫なのかと聞きたかったのに、上手く言葉に出来なかった。……なんでだろう。
「大丈夫ですよ」
視線を落とすと、高松の左手が目に入った。シルバーのリングがやたら眩しく見えた。
少し潰れたパッケージからタバコを出し、百円ライターで火をつける。二人して席に座るやいなやタバコを吸い始めた。ゲースタからほど近い喫煙可能な店。元が焼肉屋だったのを利用して、小上がりが半個室になっている小洒落た店だ。
「そういえば、元々iQOSだっけ?」
前はオプションのパープルだったよなと言いかけて、口を噤んだ。俺はiQOSを吸っている高松としか話をしたことがない。その前の高松は知らないはずなのだ。だから、こっそり見ていた事がバレて、気持ち悪いと思われて拒絶されるかもしれないのが怖かった。
「嫁に言われてiQOSにしたんですよ。本当はiQOSも嫌な顔するんですけど、どうしても禁煙は出来なくて」
高松が口にした『嫁』という言葉に反応してしまう。やっぱり結婚してるんだな、そりゃそうか。結婚してなくても彼女くらいいるよな。
少し落ち込んでしまう、そんな自分が嫌だった。分かりきっていても、改めて事実として口に出されるとショックを受けるものだ。ほんとにごくわずか、一パーセントも無い可能性が消え失せただけなのに。
「生でいいよな? そういや、遅くなってもいいのか?」
手元のタッチパネルで生ビールを二つ注文する。
「大丈夫ですよ。どうせ嫁も帰り遅いんで」
そうかと呟くように言った。
いや、別に好きになんてなっていない。少しだけいいなと、漠然と思っていただけなんだ。ちょっと顔が好みだっただけ。
俺は高松の事を何も知らない。世間話をする程度の仲でしかない。知っていることと言えば、名字とタバコの銘柄、それと結婚している事くらい。むしろ変に拗らせる前で良かった、傷が浅く済んで良かったと、そう思うべきなのだ。
頼んでおいた生ビールが到着する。
「じゃあ、乾杯!」
「乾杯」
中ジョッキの半分くらいを一気に飲む。酒は強い方だ(と思っている)から、別にこのペースでもなんら問題ないのだが、何かに急き立てられている気がしてならない。
「それで、急にどうしたんだ」
俺なんかと飯行こうなんて、どんな風の吹き回しだ。
「いや、別に特別な事じゃないですよ。尾上さんと仲良くなりたいなってそう思っただけです」
「……そうか?」
正直少し警戒していた。取り繕えば話すことなんていくらでも出来るが、喋るのはあまり好きじゃない。
「尾上さんって何系の仕事なんですか?」
「俺は食品メーカーだよ。老人ホームとか介護施設向けの食事に、健康食品とか」
「へぇ。やっぱり営業なんですか?」
「やっぱりってなんだよ」
「尾上さんめっちゃサボってるじゃないですか。外回りとか言って抜け出して来てるんでしょ」
確かに、漫喫にいたりゲーセンにいたり、時間を潰すことも多いが、それも暇な時の話だ。忙しい日はちゃんと忙しい。
「仕事はしてるよ。まぁ……住めば都みたいなもんだ。たまにめんどくさいのもいるけど、慣れたらやっぱ楽出来る。叔父のツテ使って入ったし、コネ入社みたいなもんだから多少甘いよ。万年窓際族」
最低限の仕事さえしていればいい。一応、休みの日だって電話はかかってくるし、クビにならない程度に仕事はしている。金のためにやっているだけだ。肩書きにも興味はない。仕事なんて、それ以上でもそれ以下でもない。
「尾上さん人と関わるの苦手そうなのに、営業なんですね」
「入社した時に空いてたのが営業だったんだよ。……慣れるまで大変だったけど。お前は?」
「印刷ですね。俺も営業ですけど、尾上さんほどサボれないですよ。一応主任なんで」
そう言って高松は笑う。人を暇人みたいに言うな。
「ほら、尾上さん何か食べましょう」
高松はタッチパネルに枝豆とフライドポテトを入力していたので、俺はだし巻き玉子を追加しておいた。焼き鳥串を何種類か選んで注文する。
「俺、尾上さんのこと知りたかったんです。全然心開いてくれないから」
「別に大した間柄じゃないだろ」
「そうなんですけど、尾上さんって面白い人だなって思ってたんですよね」
「俺が面白い……?」
初めて言われる言葉だった。変な奴とはよく言われるから、もしかしてそれをオブラートに包んだだけなんだろうか。どうしてもポジティブに受け取りきれない。
「寡黙だから分かりづらいけど、普通の人にはない感性で生きてますよね。他の人と合わないでしょ?」
虚をつかれた。……そんな事を言う奴は初めてだ。
「そんな事はない、と思う」
あやふやな否定の言葉でお茶を濁す。まだ出会って間もない人間に自分を暴かれるなんて、思ってもみなかった。
俺は子供の頃から、自分は他と違うのだと気がついていた。要は根っこの部分が違うから、話していても上手く噛み合わない。会話は一方通行で、こちらを不思議そうに見つめる瞳がどうしようもなく怖かった。こいつは何を言っているんだと、そう言われているように感じて頭が真っ白になる。そのうち傷つくのを恐れ、自分とその他を隔てる高い壁を作り上げた。分かり合えないのだから、人と関わりを持つ意味をあまり感じない。自分以外に信じられるものなんてない。他人に期待したところで、簡単に裏切られる。信じられるのはいつだって自分だ。四十にもなれば多少は丸くなったが、根っこの部分は変わっていない。
「知りたいんですよ。尾上さんのこと」
「それは、単純な興味なのか?」
高松はそうですよと頷く。
悪く言ってしまえば無神経。おそらく、高松は他人の領域にグッと踏み込むことで人間関係を築いてきたのだろう。明るく社交的で、他人のことをよく見ている。とにかく人の懐に入るのが上手い印象だ。学生時代に一人はいる、生徒会長や部長になって、常に輪の中心にいるタイプ。
「とりあえずこうやって一回飲みに来て、面白かったらもっと仲良くなれる……これで良いじゃないですか」
「……お、俺と仲良くなりたいのか?」
「仲良くなりたいです」
何度も瞬きを繰り返し、しばらく呆けてしまった。
こんなに素直なアプローチの仕方を俺は知らない。ここまでド直球に来られると緊張してしまう。友達も多い方ではないし、こういう時にどうしたらいいか分からないのだ。面と向かって『あなたと仲良くなりたいです』なんて言われたら、どう接したらいい?
「そんなに固まらないで、普通にしててください」
そう笑われてしまった。少し恥ずかしい。視線を逸らすようにジョッキに口をつける。
……それもそうか。
たぶん、高松は俺だけにこんな事を言っているんじゃない。興味のある人間に対してこういうアプローチを取るだけ、ただそれだけなんだ。別に俺が特別なわけじゃない。
こいつモテるんだろうな。男女共に人として好かれるタイプ。シンプルに良い奴。俺と真逆の眩しい存在。どうやっても届かない、雲の上の太陽みたいな───。
ゲースタで好きなスロット台に向き合っていると、高松がこちらに近寄ってきた。
「尾上さん、お久しぶりです」
三ヶ月ほど、高松の姿を見なかった。あれから半年くらい経って、顔を合わせれば親しく話をしていたが、所詮は付き合いの浅い友人だ。店の外で会うこともなかった。連絡先を交換していたから、たまには飲みにでも誘おうと思っていたが、どうせ忙しいんだからと連絡しないでいた。しかし、それが間違いだったのかもしれない。
「久しぶり」
高松は隣に座った。
「あの。今日、この後時間ありますか」
どこか元気がない気がする。杞憂ならいいが、少し心配になってしまった。
「あるけど、お前大丈夫か……?」
「あはは。分かりますか」
よく見ると目の下にうっすらクマがあった。疲れているような、元気がないような。声も小さくて、いつもの少しうるさい声が恋しくなった。
「あんまり無理するなよ」
小さくため息をついて、ちらりと高松の左手を盗み見た。あれだけ眩しかったシルバーのリングがどこにもなかった。
居心地がよく行きつけになっていたあの日の居酒屋に入っても、高松の様子は変わらなかった。ハイボールを頼んだっきり、何も喋らない。二人だけの個室には気まずい空気が流れ、雰囲気もとても悪い。どうしたものかと聞きあぐね、一人で焦っていた。
届いたビールとハイボールで控えめに乾杯し、高松の様子を伺いながらちびちびとビールを飲んでいる。すると、彼は信じられないペースでジョッキを煽った。
「俺、離婚したんです」
ハイボールを一気に飲み干した後、そう言うものだから困ってしまった。指輪をしていないからなんとなく察してはいたが、俺には手に負えない話だ。どう声をかけたらいいのか分からず、しばらく俯く高松を見ていることしか出来なかった。
「ごめんなさい。今日は俺が払うんで、話聞いてもらっても良いですか」
「いや、そんな酷そうな奴に出させるわけないだろ。俺が払う」
「そんな……ダメですよ」
「いいから! その代わり全部話せ」
俺がそう言うと、観念したのか高松は苦しそうに、ぽつりぽつりと話しだした。
ここ半年の間、彼は妻とほとんど話すこともなく、帰りがやたら遅いことを訝しんでいた。そしてついに、共通の友人とホテルに入っていくところを見てしまった。気が滅入ってしまい、しばらく元気がないのだとそう話してくれた。きっと、ずっと辛かったんだろう。裏切られるのは本当に本当に、つらい。
「俺に愛想を尽かしたんでしょうね。でも流石に不倫はダメでしょ? ……だからね、少し思っちゃうんです。俺は悪くないのかもって」
高松は自嘲気味に言う。きっと自分を守るためにそんな事を言うのだろう。
でも、悪いのはお前じゃないだろ。不倫をした方が悪いに決まっている。なんで、お前がそんなに傷つかなきゃいけないんだ。顔も名前も知らない相手に怒りを覚えてしまった。
「こんなこと、尾上さんに言うのはおかしいんですけど。俺ね、尾上さんと話したり飲んだりするの好きなんです。やるせなくてモヤモヤして、甘えたいって思った時に、真っ先に浮かんだのが尾上さんでした」
「え……」
胸をきゅっと締め付けられる。
嬉しいと思ってしまった。俺はなんて小さい人間なんだろう。おそらく友人も多いであろうこの男に、こうして頼られる事を嬉しく思ってしまった。まるで自分が高松にとって特別な存在であるかのように錯覚してしまったのだ。それこそ、恋人のように。
今の俺は高松を励ますべきで、自分のくだらない感情なんか、どこかに捨ててしまうべきだ。……救えない馬鹿で、尚且つ最低。人の不幸を餌に得た幸せなんて、ない方がマシだ。
「……お前は悪くないよ。不倫するような奴のことなんて、忘れた方がいい」
下心があるわけじゃない。目の前で弱っている友人を放って置けるほど冷酷じゃないだけ。特別な事はできないけれど、頼られたからには力になりたかったんだ。
「気分転換でもして……俺で良ければ全然付き合えるし、楽しい事だけしてろ」
「尾上さん……」
気休めのような月並みな言葉しか言えなくても、高松は頷きながら聞いていた。自分の中で考えは纏まっていて、答え合わせをしているような、そんな印象を受けた。俺が気を使わずとも、高松はそのうち元の高松に戻るのだろう。
「今は考えられないかもしれないけど、良い人見つかるよ。それまでの辛抱だ」
高松の辛そうな顔を見たくない。幸せになってほしいんだ。たとえ彼を支えるのが俺じゃなくても、それでも良いから。
「ありがとうございます。尾上さんのおかげで少し楽になりました」
「俺は何もしてない……」
本当に大した事はしていない。もっと気の利いたことを言えたら良かったのにと、少し後悔しているくらいだ。
潰れたパッケージをトントンと叩いて、タバコを一本取り出す。オイルも切れかけのライターで火をつけた。
「俺も吸っていいですか」
「いいけど、お前iQOS……」
そうだ、高松にはもう喫煙を咎める相手はいない。iQOSを吸う必要はないのだ。
「ごめん。ほら、火」
タバコとライターを渡す。高松はタバコに火をつけて、まるでため息をつくように、大きく煙を吐き出した。きっと久しぶりに紙巻のタバコを吸うのだろう。
「……ありがとう、尾上さん」
その日、久しぶりに高松が笑うのを見た。少し泣きそうな顔をして笑みを浮かべるその姿に、目を奪われた。薄ぼんやりと煙がかった、薄暗く狭い個室の中でどうしようもなく彼を見つめてしまう。
あまりにも愛しくてたまらなくて、口から吐き出しそうになる言葉をぬるくなったビールでグッと流し込んだ。
こんなにも『好き』だなんて気がつきたくなかった。
早いもので、高松と話すようになって二年半がたった。離婚云々があった後も、度々食事や飲みに行っていたし、話すことも増えた。酷く落ち込んでいた彼のことが心配で世話を焼いていたのもあるが、それだけじゃない。
なんとなく燻っていた思いが一気に吹き出てしまった。今までは自分を騙していたのに、明確に好きだと自覚してしまったのだ。もしかしたらチャンスがあるかもしれないなんて、自分が傷つくだけなのに。いや、俺が傷つくだけならまだ良い。高松すら傷つけてしまうかもしれない。
どれだけ苦しくても、俺は一生言わない。高松といる時間は楽しいから、ただそれだけでいい。それ以上も余計な感情もいらない。一緒にいられるのなら恋人じゃなくても良い。今みたいに普通の友人として遊んで、良い友人として終わりたい。我慢なら得意な方だと思うし、今の関係を壊すくらいなら、俺は一人で苦しむ方を選ぶ。
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