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突撃!隣の高松さん
「高松のタイプ当てていい? 年下の巨乳」
尾上さんはチョコレート菓子の入った大袋を勢いよく開けた。その中からビターチョコレートを選び、包装を破いて一つ口に入れた。
「あとはおっとりした感じの子とか。お前面食いだろ? いや……逆に、顔とか気にしないタイプか?」
洗い物が終わったのでリビングに来てみれば、尾上さんはソファにもたれかかって、足を組んで座っていた。
テレビには海外の恋愛映画が映っている。まさか、これに影響されたのだろうか。
「尾上さん……酔ってるんですね」
当の本人は赤ワインのグラス片手に、渋い顔をしていた。
滅多に飲まないワインと滅多に見ない恋愛映画。いったいどういう風の吹き回しなんだろう。
「男のタイプは……分かんねえな。俺みたいな奴ってどんなやつだよ」
映画もそこそこに、腕を組んで真剣に悩んでいる様がおかしかった。
尾上さん自身が『高松のタイプ』であると信じきっている。時折見せる、俺に対する自惚れがどうしようもなく愛しい。
「尾上さんは自分のことを、俺のタイプどストレートだと思ってるの?」
俺がそう言うと尾上さんは少しムッとした。
自覚がないのだから困ったものだ。
「別に。俺のことエロいとか可愛いとか言うくせに……タイプじゃないのかよ」
もごもごと口ごもる尾上さんの隣に座って、肩を寄せた。
「尾上さんの好きなところはいっぱいあるんですけど、まず見た目!」
「俺の好きなとこじゃなくて」
「顔が整ってて、髪もサラサラ。細くて足も長めだからスタイルが良く見えます。指がとくに綺麗で、タバコを持つ手が本当にエロいんですよね」
「おい、まだ続くのか」
尾上さんがそっぽを向いて照れている。これは追撃のチャンスだ。
「みんな知らないかもしれないけど、尾上さんは優しいんですよ。俺が面倒なトラブル抱えてた時も、親身になってくれたのがすごく嬉しくて。この人は大事にしなきゃいけないなって思いました。嘘がつけなくて正直なところも可愛くて大好きですよ。あとはね……エロい! 気持ちいいことに弱くて、すぐ挿れてっておねだりするし、声も出してくれるからヨガり方がめっちゃちんぽにクる。手繋いだり、キスすると中しまっちゃうのも可愛い」
横槍が入らないように、一息でまくしたてた。
尾上さんは大きく息をして、肩を震わせている。ちょっとやりすぎちゃったかな。
「……俺が素面だったら殴ってる」
「あはは。酔ってて良かったです。……というか、なんですかこれ」
「突撃! 隣の高松さん。今からインタビューしてみます」
いや、なんで?
尾上さんの唐突な提案に着いていけない。
「大丈夫。AVの最初のインタビューみたいな感じだから」
なにが大丈夫なんだ。
それに、AVの最初のインタビューなんて、俺は飛ばしているからほとんど見ないし。
いや、もしかしてこれは、尾上さんなりのお誘いなのでは?
尾上さんは指で弄んでいたタバコを耳の後ろに挟む。今どきそんなことをするのは、怪しい雑誌のライターか競馬場のおじさんくらいだろう。ソファの上であぐらをかいて、穴が空くほどこちらを見つめている。
「好きな体位は?」
いきなりそれかい。
「バック好きなんですけど、尾上さんは正常位の方が良いもんね?」
尾上さんがムッとする。俺にそんなことを聞いたら、どういう答えが返ってくるか大体分かるだろうに。
「お前の話をしてるんだ、俺のことはいい。ほら、好きなプレイは?」
「軽い拘束とコスプレかなあ」
「……ふうん」
尾上さんは女装を極端に嫌がる。理由を話したがらないが、女みたいに扱われるのが嫌なんだと漏らしたことがある。別に尾上さんを女の子の代わりだなんて思ったことないのに。
「普段何で抜いてんの?」
「この前の尾上さんとのハメ撮り」
俺を焦らして遊んでいた尾上さんに、罰としてハメ撮りをした。その時のマル秘お宝動画がスマホの奥深くに眠っている。撮られて明らかに感度が良くなっている尾上さんが、ハチャメチャにエロくて最高で、俺のオカズランキング不動の一位だ。
「消せって言っただろ……」
「いやですよー」
尾上さんはタバコに火をつけた。その指がエロいと言ったばかりなのに、もう忘れている。そういうところが無防備なんだ。
「ぶっちゃけ何人としたことある?」
「男女合わせていいなら、たぶん百人くらい……?」
尾上さんが怪訝な顔をしている。そういえば具体的な数を言うのは初めてだから、驚くのも無理はない。途中から数えるのをやめたから、実際はもっと多いのかもしれないけれど。
「遊んでたとは聞いたけど、すごいなお前」
「いやあ、若いって怖いですね。もちろん、最近はそういうのないですよ」
二十代の頃にそこそこ遊んでいただけで、三十を越えてからはめっきり大人しくなった。性欲処理のためだけに遊んでいたし、浮気だってしていない。
「じゃあ、初体験は?」
「高一の時に付き合ってた彼女。俺ん家でしました」
「……ふうん。初めて男としたいって思ったのいつ?」
「……大学の友達に抱いてくれって言われて、嫌じゃなかったんでそのまま」
今よりもっと適当に生きていたから、相手なんて何でも良かった。男同士のセックスに興味があるかと聞かれたからシただけで、穴の締まりさえ良ければ男でも関係ない。むしろ男なら、俺のことを好きにもならないし、好都合だと思っていた。
「そいつと付き合ったのか?」
「いえ。うやむやにしたまま会わなくなっちゃった。告白されたんですけど、あんまり付き合おうと思えなくて……ヤるのは良いんですけど」
元々友達だったから仲良くはしたいけれど、好きなわけではなかった。都合のいい関係になれると信じていた自分が馬鹿で、はっきりと断ってあげれば、きっと彼も傷つかずに済んだのだ。
「……じゃあなんで俺とは付き合ってるんだ」
好きだから以外に言葉がない。でも、それが尾上さんの求める理由になるかと言われると、違うと思う。正直俺にもよく分からないんだ。
「うーん、言葉にしろと言われるとすごく困るんですよね」
尾上さんはなんとも言えない顔をしていた。
俺は男と付き合いたいと思ったことはなく、尾上さんが初めての彼氏だ。そう伝えた記憶もあるから、不安になるのも無理はない。
だから俺なりに、精一杯の言葉で伝えなければいけない。
「初めはね、尾上さんが妙にエロく見えて。でもそれはたぶん、好きになるきっかけでしかなかったんですよ。尾上さんのことは元々大切にしたかったから。一緒にいたら楽しいし、相談にも乗ってくれたし、いっぱい気も使わせちゃったから申し訳なくて。恋人とか、そういうのの前に『大事な人』だから、そばにいて欲しかったんです」
彼氏とか彼女とか、もうどうでも良かった。ただ、俺はこの人を笑顔にして、幸せにしたいとそう思ったんだ。
「そっか……じゃあ俺は、ちゃんとお前の支えになれてたんだな」
「本当に助かりました」
俺は信じていた人に裏切られて、バツイチになった。傷ついて落ち込んでいた時に、俺を支えてくれたのは尾上さんだった。
「でも大したことも出来なかったし、言えなかったし」
俺は感謝してもしきれないのに、尾上さんはずっと自信がなさそうにしているのだ。
尾上さんの両手を包み込む。俺より冷たい。
「ううん。欲しい時に欲しい言葉をくれるって、すごいことですよ。そっとしておいて欲しい時もあれば、声をかけてほしい時もあるし、落ち込んでる奴なんて面倒なもんなのに、尾上さんはずっと俺のこと気にかけてくれたじゃないですか。……本当に嬉しかったんですよ」
尾上さんが俺のためを思ってしてくれること。分けてもらった温かさを俺も返してあげたいから。
「なあ、高松はさ……俺と付き合って後悔してない?」
尾上さんを気持ち強めに抱きしめた。後悔なんてするはずがない。
「全く! 毎日幸せですよ」
尾上さんは腕を背に回して、ぎゅっと抱きしめ返してきた。
肩口に顔を寄せ、首筋に口付ける。ちくりとこそばゆいような痛みを感じて、むず痒くなった。
そんなところに跡付けたら見えちゃうんじゃないかな。
「……じゃあ最後の質問。俺のこと、好き?」
「大好きだよ、ずーっと」
「なんか、恥ずかしいな」
「今度は俺が質問攻めしていいですか?」
尾上さんの真似をして、ソファの上で胡座をかく。
「だめ」
「はい、好きな体位は? 正常位ですよね」
尾上さんのダメはダメじゃないので続行する。
バックの方が挿れやすいけど、尾上さんは正常位が好きだから正面から抱いている。
「人の話聞いてないな。……まあ、あとは向かいあって抱き合うやつも好き」
「どうして?」
尾上さんがギョッとして、視線を泳がせる。全く予想していなかった質問なのだろう。もっと恥ずかしいこと聞くつもりなんだけどな。
「どうしてって……その、キス出来るからだよ」
尾上さんはキスが好きだ。俺が少しでも唇に触れるとはにかむし、セックスの間は何度もキスをねだってくる。明らかに感度が良くなるのも可愛い。
それにしても、酔ってるからか正直に答えてくれる。
「好きなプレイは?」
「プレイって言われても……よく分からん」
「耳責めと言葉責めとちょっとした拘束とか……尾上さんMっぽいですよね」
尾上さんは頑なに認めないがMである。辱めたり少し意地悪をすると、すぐふにゃふにゃになる。それだけ快楽に弱くて、よくもまあ何年もセックス無しでいられたものだ。
「そ、そんなことない。次だ次!」
そっぽを向いて、こうやっていつもはぐらかすのだ。バレバレなのに可愛いなあ。
「じゃあ。普段何で抜いてますか」
尾上さんのオナニー事情について、意外と知らない。後ろも触るのか、何がオカズなのか、想像も付かない。
「まあ、そういう動画だよ。最近は男ばっかりだけど」
「タチの見た目とか気にするものなんですか?」
「まあ、そこそこ。顔とか好みだったら嬉しいし……」
「ちんぽは?」
「そりゃ……小さいよりはデカイ方がいいだろ」
「デカイちんぽで奥までゴリゴリされたい?」
「馬鹿。そんな露骨な聞き方があるか」
尾上さんは顔をしかめている。本当に嘘がつけない人だ。
尾上さんってやっぱりネコだなあと思う。嬲られて挿れられて、ナカの良いところを攻められたいって、そう思うのかな。
「尾上さんって完全にネコだよね?」
「いや? あー……でも、もう挿れたいって思わないな」
結構手慣れているから、ネコの経験はそれなりにあるんだろうとは思っていたけど、尾上さんがタチだったことあるんだ。なんかちょっとショックかも。
いやでも、今は俺だけのネコってことだから別にいいのか。
「じゃあ、よく見るジャンルとか男優とかは?」
「あんまり、偏ってないかも?」
「そうなんだ。……じゃあ、俺に似てる人いる?」
「は? ……そんなの考えたこともなかった」
尾上さんは眉をひそめて、目を泳がせている。
なんか、変に意識させちゃったみたいだな。もしかしたら、本当に俺に似てる男優がいるのかもしれない。そうでなくても、オカズを選ぶ時に俺がチラついてくれたら、やっぱり嬉しいじゃないか。
「経験人数は?」
「あー……十人いかないくらいかな」
「そのうち何人と付き合ったんですか?」
「付き合ったのは四人。二人は女の子」
尾上さんって顔は良いから、本人が気づいてないだけで、モテはするんだろう。
「初体験は? 童貞と処女の両方聞きたいです」
「童貞は高校の時の彼女。後ろは……出会い系で会ったオッサンだよ」
「もしかして援交……?」
「違うわ、アホ。単に初物好きなんだと。初めての奴専門らしい」
「へえ、そんな変な奴いるんですね」
初めては気を遣わなければならないことも多いし、男同士ならなおさら準備に時間がかかる。好きでもない男の『はじめて』を貰いたいだなんて、酔狂な奴がいるものだ。
「初々しいのが好きなんだと。実際、準備のやり方から丁寧に教えてくれたよ」
「付き合ってたんですか?」
「いや、セックス教えてもらっただけ。俺が慣れてきたら卒業だねって言われた。なんだよ卒業って……」
「なんか……キモいですね」
確かに、『卒業』は全く意味がわからないし、偉そうなのも鼻につく発言だ。そんな奴にセックスを教え込まれたのかと思うと、二十年近く前の話でも少し気に入らない。俺だって若くて純粋な尾上さんにイチから仕込みたいよ。
「お前今、変なこと考えてるだろ?」
「え? いや、その……俺も初心な尾上さんにイチからエッチなこと仕込みたかったなって」
「お前も十分変態だよ」
尾上さんの眉間のシワがさらに深くなる。
「そういや、尾上さんが男が好きだって気づいたのいつなんですか?」
「それは…………そ、その、大学の時だよ。まあ? 適当に遊びたくて、出会い系みたいなのしてただけで」
そんなに狼狽えなくてもいいのにと思ってしまう。言いたくないならそれでいいんだから。
尾上さんは嘘が付けない。というより、バレバレの嘘しか付けない。目は泳いでしまうし、明らかに動揺するから、こんなに分かりやすい人は他にいないだろう。
問い詰めることも出来るが、たぶん俺も傷つく。尾上さんだって、俺に話せないような秘密の一つや二つあるだろう。俺たちはそれくらいの年だから。
出来るだけ平静を装って質問に戻る。これ以上は薮蛇だ。
「尾上さんって妬くタイプ?」
「妬く……かも?」
自分でよく分かっていないのだろうか。
「じゃあ、俺と誰か……女の子が仲良さそうに一緒に歩いてたら嫌?」
「お前はモテるだろうし、人気者だから別に妬きはしない。まあ……俺といてほしいけど」
少し視線を落として、独り言をつぶやいていた尾上さんとバッチリ目が合う。その顔がみるみる赤く染まっていくのを見て、言葉では言い表せない幸せを感じた。悶絶級の可愛さだ。
「か、可愛い! 今すぐ抱いていい?」
「ダメ! 聞かなかったことにしろ! 余計なこと言ったから忘れろ!」
「嫌ですね。そっか、尾上さんは俺のこと独り占めしたいんだ……」
尾上さんがそんな風に思っているなんて知らなかった。むしろ、俺の方が重いって思われてないか心配だったくらいなのに。
「忘れろって。違う、違うんだ……!」
「色んな人と話し込んでてごめんね」
尾上さんの頭を撫でた。されるがままだ。
こういう時、自分のおしゃべり好きが恨めしい。声がデカイ以外にこんな弊害があったなんて。
「尾上さん、俺と付き合ったの後悔してない?」
「まさか! そんなわけないだろ。……むしろお前じゃなきゃ駄目なんだよ」
ほとんど強引に言わせてしまった。お前じゃなきゃ駄目だなんて、言われたいに決まっている。俺だって尾上さんじゃなきゃ駄目になってしまったんだから。
「ね、俺のこと好き?」
「すき……」
尾上さんは少し照れたように言う。赤く染まった顔を隠すように抱きしめられた。いつもはこれくらいじゃ恥ずかしがらないのに。
「じゃあ……する?」
「今は、しない」
首筋に口付けを落とすと、くすぐったそうに身じろいでいた。
尾上さんに無理をさせないよう、金曜以外の平日は挿れないように決めている。挿れなければ気分次第でいつでもイチャついている。半分冗談のように言うけれど、尾上さんさえ良ければ、俺はいつだってしたい。
「そういえば、尾上さんのタイプってどんな人なんですか? 全く想像できなくて……」
尾上さんは逡巡して、目線を逸らした。背に回った両手に一瞬力が入るのを感じた。明らかに困っている。
「……お前みたいな奴、かな」
それから、尾上さんはテーブルの上のチョコレートを手に取り、包装を剥いで俺の口に押し込む。甘いミルクチョコレートが口の中で溶けていく。
それは、どういう意味?
そんなの……適当なことを言う時の常套句じゃないか。明らかにはぐらかされたと思い、少しムッとしてしまう。
尾上さんの胸ぐらを軽く掴んで、噛み付くように口付けた。溶けたチョコレートが唾液を介して、お互いの口の中に広がっていく。
「あっま……」
「適当なこと言うからですよ。大体、なんでインタビューの真似事なんて」
尾上さんは罰の悪そうな顔をしていた。俺を不機嫌にさせたことを悔いているようだった。
尾上さんはうつむいて、(俺の勘違いかもしれないが)泣きそうになっている。
まずい、強く言いすぎたかもしれない。
焦って優しく抱きしめると、尾上さんはボソボソと話し始めた。
「悪い……ごめん。なんで俺のこと好きなんだろうって、聞きたかったんだ」
尾上さんは胸の内を明かし始めた。地上波で放送されていた恋愛映画に感化されてしまったらしい。
流し見するだけのつもりが、引き摺られるように気分が落ちていく。自分は美形でもなければ、 富も名誉もなく、性格だって決して良いとは言えない。なにより、女ではないから家庭を持つことが出来ない。だから、自分の何を気に入ったのか分からなくて不安だったと彼は言うのだ。
「馬鹿みたいだろ? そんなこと考えたって何にもならないのに。……でもな、ふざけて始めたけど、お前のこと知れて良かったよ」
言葉とは裏腹に、尾上さんの表情には憂いが混じっていた。少し唇を噛んで、握った拳には力が入っている。
尾上さんは本当にいじらしくて、可愛らしい人なのだとたった今思い出した。こんなインタビューも全部、不安だったからそんなことしたの?
「それに、別に嘘はついてない。明確なタイプとかないし。好きになった人がタイプ……ってやつだ」
でも、その『好きになった人』ってのは俺なんでしょう?
「……じゃあ、尾上さんの好きな人のことを聞かせてよ」
鼻が擦り合うくらい顔を近づけた。早くなる鼓動と息遣い。耳たぶはしゃぶりつきたくなるほど桃色に染まっている。
ねえ、俺のどんなところが好きなの? 教えてよ。
「優しくて明るくて、俺のことを気にかけてくれて。あと……笑った顔が好き」
はにかむように笑うから、あまりにも愛しくて我慢できずに口付けた。
わざとリップ音をたてて何度も唇を啄む。尾上さんの唇はほのかにチョコレートの味がした。
「ねえ……やっぱり、しよう?」
我慢なんて出来るはずがない。
すこしだけならと縮こまって尾上さんが言うから、ソファに押し倒して唇を貪ってしまう。こんなに可愛い人が俺の恋人だなんて、夢みたいだ!
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