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第六章 3 *R18

 それを見ているオレの視線と遙人の視線がぶつかった。見せつけるように太腿を舐めあげ、ちゅうっと吸いつく。  あっという間に白い肌に幾つもの紅い花びらが散る。 「はる……はるぅ」  焦れったくなって名を呼ぶと、やっと望みの場所に口づけを施される。  舌先を固くして先っぽを突っつき、棹を何度も舐めあげる。そしてぱくりと飲み込み、やや強めに噛まれる。痛いのにぴりっと背筋が痺れる。 「んんっ! あっ……ぁあん!」  自分でも気持ち悪いくらいの嬌声があがる。恥ずかしい。でも止められないし、止めない。  遙人が腰の下に、脇に置いてあったクッションを宛がう。少し腰をあげられたかと思うと、後口の辺りに冷たい感触。  キスの間に、ベッドの横にあるチェストに手を伸ばしていたことには気づいていた。  遙人の為に空けた引き出し。そこに入ってる物を取り出すような、ガサガサいう音も頭の隅で聞いていた。  そのなかに入っているのは、潤滑剤とゴム。何度もこの部屋で使われた。遙人の部屋に残っていた物も持ってきていたはず。  冷たい潤滑剤を遙人はオレの後口の周りに塗りつけ、そのまま会陰も優しく撫でた。それを繰り返しているうちに、また肉体(からだ)の奥が疼いてくる。 (早く……ほし……)  セックスすること自体には未だに何処か羞恥を感じるものの、遙人しか知らない肉体(からだ)は遙人のそれを望んでいる。  口で昂りへの愛撫をしながら、長い指で後口を押し拡げていく。  途中で止めて、 「詩雨さん、大丈夫?」   オレを気遣う言葉。それ自体はありがたい。でも。 「そこでしゃべるの……やめ……」  弱々しく声を出すと、ふふっとやっぱりオレを口にしながら笑う。少しの振動も、今はやばい。 (だ、から、やめろって……っっ)  一本で少し慣らした後、二本目を挿入。浅いところでゆっくりと抜き差しをし、少し奥へと進ませる。膀胱の下にある胡桃大の器官。  そこを直腸の壁越しに、位置を確かめるように触れる。トントンと優しく叩く。途端、ビリッと背筋を電流が駆け昇る。 「あぁあっっ!!」  オレは我慢できずに遙人の口のなかに吐きだしてしまった。それをごくっと嚥下する音が聞こえた。 「やぁっ、ハル、ダメだからぁ」  そんなことを言ってももう遅い。遙人がそこから顔を離し、ぺろっと舌を出した。 「ん~~~~」 「詩雨さん、早かったね」 「おまえ、それ、やめろ……って」 荒い息遣いの間に訴える。 「さっき出したから、そんなに濃くないですよ」 「そういう問題じゃ、ねぇ……」  毎回する不毛な会話に疲れ、また語尾が掠れる。

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