21 / 22

第七章 1 *R18

   暖かな陽射し。青い空。 (爽やかだ……)  青い空にはためく白いシーツを眺めながら、オレは悦に入っていた。 「よしっ」  汗や精液で汚れたシーツを洗い流し、オレはすっきりした気持ちになった。  昨夜起きた様々な恥ずかしいことは頭の隅へとしまいこんだ。  それと、今朝のことも。  ふと、眼を開けると、部屋にはもう朝の光が射し込んでいた。 (やべっ、あのまま寝ちゃったのか)  朝からバタバタしていた。酒も飲んでいた。いつもなら二度と三度と求めてくる遙人も、昨日は一度切りだった。  意識があれば、シャワー浴びるし、意識がない時は遙人が綺麗に拭いてくれていた。昨夜はふたりして、あのまま寝てしまったらしい。 (シャワー浴びるか……)  後ろから抱きしめている腕を愛おしく思いながらも、ゆっくりと(ほど)き……。 「ん? んん?」  そこで、はたっと気づく。 「え……待って待って。ちょっと待って」  驚きすぎてでかい独り言を言ってしまった。  遙人がオレの内に、まだ、いた。しかも、それなりの硬度を感じる。  爽やかな朝の陽射しのなかでオレは全身を熱くした。  この状態で遙人と顔を合わすのは恥ずかしすぎる。どうにか起こさずに……。 「おはよ……詩雨さん」  朝から甘すぎる声が耳朶をなぶった。いったん解かれた腕もぎゅうっと巻きついてくる。 「ハ、ハル。抜けっ」 「え、何?」  わかっている癖に(とぼ)けたことを言う。 「おまえの、それ、抜けよっ」 「詩雨さん、真っ赤。かわいー。ね、このまま、しよ?」  項に唇が触れる。一瞬流されそうになるが、 「だめっ!」  断固拒否! 遙人は怒ることもなく、くすくす笑いながらオレの(なか)からずるっと音を立てて出ていった。 「先、シャワー浴びるから」 「運んで行きましょうか?」  足がわなないて動けず、何度も浴室まで運ばれてしまった。そして、そのうち半数以上がそこでまた……。 「大丈夫!」  オレは遙人の手から逃れ、ベッドから降りた。 (おっ、今日はへいきっ)  多少違和感はあるものの普通に歩けそうだった。  しかし、一歩踏みだして、 「ひやっ」  思わず変な声が出てしまう。普通に歩ける。歩けたのだが。  遙人がオレの奥深くに吐きだしたものが、その拍子に流れて出てきてしまった。つつーっと幾筋にもなって、太腿を伝う。  熱い顔が更に熱くなる。 「詩雨さん、お漏らししてるみたい」  ベッドに寝そべっている男を振り返り 「ばーかっっ」  そう叫んで部屋を飛びだした。

ともだちにシェアしよう!