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第七章 1 *R18
暖かな陽射し。青い空。
(爽やかだ……)
青い空にはためく白いシーツを眺めながら、オレは悦に入っていた。
「よしっ」
汗や精液で汚れたシーツを洗い流し、オレはすっきりした気持ちになった。
昨夜起きた様々な恥ずかしいことは頭の隅へとしまいこんだ。
それと、今朝のことも。
ふと、眼を開けると、部屋にはもう朝の光が射し込んでいた。
(やべっ、あのまま寝ちゃったのか)
朝からバタバタしていた。酒も飲んでいた。いつもなら二度と三度と求めてくる遙人も、昨日は一度切りだった。
意識があれば、シャワー浴びるし、意識がない時は遙人が綺麗に拭いてくれていた。昨夜はふたりして、あのまま寝てしまったらしい。
(シャワー浴びるか……)
後ろから抱きしめている腕を愛おしく思いながらも、ゆっくりと解 き……。
「ん? んん?」
そこで、はたっと気づく。
「え……待って待って。ちょっと待って」
驚きすぎてでかい独り言を言ってしまった。
遙人がオレの内に、まだ、いた。しかも、それなりの硬度を感じる。
爽やかな朝の陽射しのなかでオレは全身を熱くした。
この状態で遙人と顔を合わすのは恥ずかしすぎる。どうにか起こさずに……。
「おはよ……詩雨さん」
朝から甘すぎる声が耳朶をなぶった。いったん解かれた腕もぎゅうっと巻きついてくる。
「ハ、ハル。抜けっ」
「え、何?」
わかっている癖に惚 けたことを言う。
「おまえの、それ、抜けよっ」
「詩雨さん、真っ赤。かわいー。ね、このまま、しよ?」
項に唇が触れる。一瞬流されそうになるが、
「だめっ!」
断固拒否! 遙人は怒ることもなく、くすくす笑いながらオレの内 からずるっと音を立てて出ていった。
「先、シャワー浴びるから」
「運んで行きましょうか?」
足がわなないて動けず、何度も浴室まで運ばれてしまった。そして、そのうち半数以上がそこでまた……。
「大丈夫!」
オレは遙人の手から逃れ、ベッドから降りた。
(おっ、今日はへいきっ)
多少違和感はあるものの普通に歩けそうだった。
しかし、一歩踏みだして、
「ひやっ」
思わず変な声が出てしまう。普通に歩ける。歩けたのだが。
遙人がオレの奥深くに吐きだしたものが、その拍子に流れて出てきてしまった。つつーっと幾筋にもなって、太腿を伝う。
熱い顔が更に熱くなる。
「詩雨さん、お漏らししてるみたい」
ベッドに寝そべっている男を振り返り
「ばーかっっ」
そう叫んで部屋を飛びだした。
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