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第2話 どっち

アーサーは、俺を抱きしめてキスをした。 そのキスが、なかなか終わらない。 「アーサー……その……もういいだろ……。」 「足りるわけないじゃん!ホージョーを好きになってから地球換算すれば300年経ってるんだよ!そんなに我慢してたんだから、こんなちょっとのキスで済むはずないよ!」 アーサーは、またキスを再開する。 そう考えると……キスで済んでいるだけマシか……。 「ホージョー……エッチしようよ……。」 アーサーが潤んだ瞳で言う。 キスだけで済むはずはないか……。 アーサーが俺の股間をさすりながら、はあはあ、と息を荒くしている。 俺は、アーサーの腰に手を当ててから、お尻に手を伸ばした。 「あっ……。」 ズボンの上から触っただけだが、アーサーは顔を赤らめた。 「ホ、ホージョーは……どっちがいい……?僕は……どっちでもいいよ……。」 アーサーは俺にピッタリとくっついて言った。 どっちと言われても、男となんて初めてでわからない。 「アーサーは……性別は男なの?」 「男だよ。ほら。」 アーサーが俺の手をズボンの中に引き込む。 固くなっている割に、そんなに大きくなかった。 中性的なのかもしれない。 やっぱり、またアーサーと戦うことがあるかもしれないと考えれば、入れられる側より入れる側の方がまだ安全だろう。 「アーサーが……女役で……。」 こんな伝え方でいいんだろうか。 「うん、わかった。」 アーサーは、素早く俺のズボンを下げて、舐め始めた。 「あ!ちょ……!」 アーサーの熱い息と唾液が絡む。 咥えられて、ぬるぬるした気持ちよさと、舌の愛撫でとろけていく。 「……おっきくなった……。」 アーサーはそう言って、ほほえんだ。

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