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第18話

 薫が掃除した部屋。全て掃除をすることは出来ず、2部屋のみしか出来なかった。ジキルとジェリーが2人で1部屋使う事になった。 「しけた面見せんなよ。どうしたジェリー」 「母親が息子に痕が残るぐらいの暴力を振るう。  どんな気持ちなのかしら」 「唐突に何を言ってやがる。まて、カオルのことを言ってるのか。入らないって言ったのは」 「傷。見られたくなかったのよ。もっと痛々しかったのは、忘れてください。気持ち悪いものを見せてごめんなさい。謝るの。表情を表に出せないのは過去のせいじゃ無いかしら。瞳が悲しげに潤んで。見ていられなかったわ」  ジキルは親や親族とは色々あったが、幼い頃に暴力を受けたことはない。今は暗殺されそうになったり命を狙われたりはあるけれど、幼い頃は愛情もそれなり与えられ不自由なく過ごせていた。ジェリーも親から暴力を受けたことは1度もなかった。愛情たっぷりに育てられ。親がいること自体が2人には信じられない。 「幸せにしてやりてぇな」 「幸せにしてやりたいわ  2人同時に同じ言葉を発していた。暴力の記憶を打ち消すぐらい愛情を与えたい。 「カオル。何歳に見えた。ジェリー」 「そうね。あの容姿なら10代じゃないかしら。   「てめぇもか、俺も15、6ぐらいだろうと推測してる。わがままぐらい言わせてやりてぇな」 「そうね。そのぐらいの年齢なら、遊びたい盛りじゃないかしら。買い物でたくさん買ってあげましょう」 ジキルもジェリーも、カオルの本当の年齢を聞いて驚き、買い物での無欲さにまた驚くことになるのだが今の彼らに知る由はない。

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