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第36話

「なんで、こんなの信じるにゃ」 服を神官服に変えて身だしなみを整え、ベールを被っただけ。聖女とその従者して迎えられた。スノーも男性用の神官服を着ている。 「俺もまさかとは思ったが、結果オーライだな」 同じくスノーと同じ男性用の神官服を着た、普通に戻ったジキルが言った。ジェリーを聖女だと認識したのは見た目だけではない。服を飾り立てる花にも理由があった。ジェリーがスキルで咲かせた花。薄ピンク色で桜に似た花。この花は魅惑の花と呼ばれる。その昔。絶世の美女と言われた姫がいた。男達は姫を奪い合う。姫には心を決めた相手がいた。誰もそれを知らない。姫の純潔は無法者の男によって散らされた。姫は心を決めた相手に憎しみの憎悪と愛情の入り混じる表情を向けられて、自ら命を絶った。流れ出た血は花弁に変わり彼女の体は花となった。咲いたのが魅惑の花。男ども憎み、今度は自分が操り陥れる。思いから生まれた花だとか。本当の所は分からない。それすらも伝承に過ぎないのかもしれない。 「だっ団長」 「ジェリー。呼び方で呼びかけるな」 「制御出来ないのよ。花の力が増大して」 使った場所が悪かった。ここは女と男が無慈悲に強姦され続けた場所。花は大きくなり茎は暴走してジェリーがベールを脱ぐも暴走は止まらなかった。女と男達の怨念が恨みを晴らすように。

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