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第43話

 薫は目覚めると何故か頭がスッキリしていた。嫌な気分も具合の悪さも無くなっていた。 「カオル?だい、大丈夫」 「リーブ。大丈夫です。周りが騒がしいですけど、何かありましたか」 「そっそれが。カオルが突然消えてまた急に出て来て、神官達が沢山出て来て、見つかるとやばそうだから隠れてる」  あの女性とシルベストは何処に行ったのだろう。2人が何かをした。それ以外考えられない。 (あら失礼ね。体。借りただけよ。気にする事じゃないわ)  さっきまで髪がぼさぼさだった彼女が少しまともになっている。横にシルベストがいた。リーブには見えていない。勝手に体を借りるのは問題でしかない。 「わたしの荷物は」 「にっ荷物。持ってる。はい」  渡されたリュックを薫は背負い。考えがまとまらない。何をするつもりなのだろう。分からないけど。でも幽霊が沢山いる。この場所に。こんなに沢山の被害者がいたなんて、少しだけ薫の心は傷んだ。 「どうしましょうか」 「わかんない」 わたしは喉の調子を整えておかなければ、わたしはやりたくは無いけれど、早くジキルとジェリーに会いたかった。体の疲れは取れていたけれど、なんとも言えないこの言葉には言い表せない感覚から早く解放されたくて仕方がなかった。

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