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ー記憶ー39

 そして、自分の腕と雄介の腕を見比べてしまう。  逆に望の腕は細くて白い。  やはり、仕事によってこんなにも違うのであろうと思わされた。  しかも、雄介の場合は外で仕事をしているからなのか、見た目健康的で、気持ち的には色黒のような気がする。 一方、望の方はエアコンの効いた室内で仕事をしていることが多いのだから、色白で見た目は健康そうには見えないような肌の色だ。  そんなことを考えながら、望は駐車場へ向かい、車が近くなるとリモコンで鍵を開け、更にトランクの方も開ける。  雄介はそのことに気づくとトランクの方へと荷物を入れていく。 「じゃあ、帰るか!」 「せやな……」  望はエンジンをかけると、家へ向けて車を走らせる。  しばらくして、望の家に到着すると、いつものように望は手動で門を開け、車に戻ってきて、そのまま車を車庫へと停めるのだ。 「着いたぜ」 「ああ」  そう返事をする雄介。  今回、二度目の望の家。  既に一度望の家には来ているのだから、大体の間取りは分かっている。  望はトランクを開けると、雄介は荷物を持って望の家へと向かうのだ。  望は部屋へと入ると、次から次へと電気を点けながら部屋の中へと入っていく。 雄介の方も望の後に付いてリビングへと向かうのだ。

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