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ー記憶ー64

「んん! あぁ!! ……はぁ……はぁ……痛くないように……っ……してくれるなら……はぁ……はぁ……」 「ほんなら、もうちょい……慣らしてからの方がええのかもしれへんな……?」 「ん? あ、ああ……」  雄介はそう言うと望の後ろの蕾に指を入れてみたり舐めてみたり指の本数を増やしてみたりして、なるべく望が痛くないように後ろの蕾を広げ慣らしていくのだ。 「ほな、そろそろええかな?」  そう言うと雄介はゆっくりではあるのだが、望の後ろの蕾の中へと雄介のモノを入れ始める。 「あ、ああ! ……あぁ!! ……ん……くっ! はぁ……はぁ……」  まだ挿れるという行為に慣れていないせいか体は力が入ってしまっている望。  人間というのは防御反応というのがあって痛いと思うと無意識のうちに力を入れてしまうもんだ。 そう痛くないように力を入れてしまうもんだから余計に痛くなってしまうのかもしれない。 「力抜いて……ホンマ、入らへんから……」 「……んなこと言ったってっ! そう、簡単に……っ……出来る訳ねぇ……だろっ!」  望の額からは汗が流れ落ちシーツへと落ちる。  そして望は今手や足にどれだけ力が入ってしまっているのであろうか。 敷かれているシーツには皺が出来てしまっているのだから。 「やっぱ、まだ無理そうか?」 「平気……だからっ!」 「それやったら、深呼吸して……」 「……え?!」  そう答えながら望は雄介の事を見上げる。 「そしたら、力抜けるやろ?」 「あ、ああ……ぅん……」  望は雄介に言われた通りに深呼吸をすると体から少し力が抜けたようで雄介はそこを見計らって一気に望の中にモノを進ませる。 「ん……はぁ……」  多少の痛みは感じるものの中に雄介のモノが入ってくると体の方は少し楽になったのかもしれない。  二人の荒い息遣いだけが今は部屋内に響き渡っているだけだ。  そんな望に雄介は、 「大丈夫かぁ?」 「あ、ああ……まぁな……」 「望……ホンマ、俺は望の事が好きやからな」 「はぁ……俺も……あぁ!! 好きだから……」  荒い息の合間からではあったのだが、望の口から出てきた言葉に雄介は思わず、 「え?」  と答えてしまっていた。 そんな望の言葉に軽く微笑むと、 「ん……ありがとう……。 でもな……望にそないな事言われると……俺の方がホンマに抑え効かなくなってくるわぁ……」  雄介は望の首筋に軽く音を立ててキスをすると雄介の方はゆっくりと腰を動かし始めるのだ。 「ぁ……あぁ! はぁ……」  そうこうリズム良く上がる望の声。 「望……気持ちええか? 俺の方は最高な気分や……」 「ん……俺もだから……」 「スマン……もう……アカンわぁ……」 「ん……ぁ……ぁんっ! 俺も……」 「ホンマ、俺と望は相性がええみたいやな……」

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