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ー天災ー91
ロビー内をバタバタと走る看護師たち。 入口からは次から次へと患者さんたちが運ばれて来ていた。
それを見た瞬間にはもう、望たちも行動を起こし始める。
いつも診察室として使っていた部屋も今は処置室になっていて、そこでも治療が行えるようになっているのだ。
色々と治療している中で、和也と望のコンビは最強だ。
というのか、息がピッタリ合っているという方が正しいのかもしれない。
和也は望の指示に従って薬や包帯を出す。 いや、言われる前に出していると言った方がいいのかもしれない。
ひと通りやり終えると、今度は和也は裕実へとバトンタッチしたようだ。
「とりあえず、望の言う通りに動いていけばいいんだからな。 次はやってみてくれよ」
「はい! 分かりました!」
そう、次の患者さんは和也が裕実に任せることにしたようだ。
次に運ばれて来た患者さんの治療に入る望。
すると、裕実は新人という程ではないことに驚かされた。
昨日和也が言っていたことは本当だったのであろう。 凄く動きがいいのだから。
それでも、裕実は望の指示について行くのがやっとのように思える。
一人治療を終えたところで、望は、
「和也が言っていた通り、本宮さんは大丈夫みたいだな。 俺に付いてこれてるみたいだしさ」
「そうみたいだよな……なら、いいんじゃねぇの?」
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