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ー空間ー34

 そう和也は手を差し出すと裕実の方も手を差し出して来て二人は握手を交わすのだ。 「じゃあ、後は仕事終わってからだな」 「はい!」  そう裕実は大きな返事をし二人は同時に立ち上がり部屋へ戻っていく。  後は午後からの仕事を終えれば和也も裕実も楽しみの時間が待っている。 だから午後からの仕事には気合いが入っていたのかもしれない。  そして午後からの仕事を終わらせた和也と望。 診察室内を掃除し夕方からの医者達にバトンタッチして部屋へと戻る。  望は部屋に戻ってからはパソコンと睨めっこを始めてしまった。  和也の方は部屋の掃除を始める。  いつもはめんどくさそうに掃除をしている和也なのだが今日は後で裕実とデートする事もあってか楽しんで掃除をしているようだ。  しかも顔は緩みっぱなしだ。 和也は何を想像しているのであろうか。  まぁ、見た目だけでも何を想像しているのかは見当はつく。  多分、仕事を終えてからの事を考えているのであろう。  そして和也は部屋内の掃除を終わらせると思わず、 「終わったー!」  と思わず口にしてしまった位なのだから。

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