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ー空間ー61

 再び和也は行為を再開させると裕実の体を押し倒し、体を撫で唇を重ねると今度は裕実の口内へと舌を忍ばせる。 「ん……」  裕実はそう言いながら、まだ恥ずかしさだけは抜けないのであろうか目までも瞑って顔だけを横に向けてしまっていた。  和也はその裕実の行動にきっとこう思っているのかもしれない。 「お前の可愛い顔を見ていたい」と。 だけど今日は裕実が初めてという事もあって、それは心の中にしまっておく事にしたようだ。 そして今日は裕実の行動は何でも許す事にしよう。  和也は唇から一旦離れると今度はその舌を裕実の胸の突起の方へと這わせる。 そして反対側の胸の突起も指先で摘み刺激を与えるのだ。 「ん……ふぅ……ぁ……いやぁ……」  そう言いながら裕実は横へと顔を向けシーツをギュッと握り締める。  いきなり裕実は横を向いてしまったせか、裕実の肘が和也の左後頭部へと当たってしまったようだ。 「……っ」  和也は痛みで小さな声を上げる。  とりあえず今日は仕方がない事だろう。 「ふぅー、どうしたんだ? やっぱり、まだ、恥ずかしかったか? まぁ、うん……そうだよな……まぁ、初めてなんだからしょうがないよ。 止めるなら今のうちなんだけど……」  和也は仕方なさそうに頭を掻きながら言うのだった。  本来なら今日という日を逃したくはなかったのだが裕実がこのままの状態では無理に近い。

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