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ー空間ー65

 和也はカバンの中からピンク色のローターをと腸内洗浄剤を手にする。  そして裕実にトイレに行くように促すと、 「壁に手を付けて、お尻を突き出すようにしてくれねぇか? 今からお腹の中綺麗にするからさ。 これ、知ってるか? これ、やっておかないとさ、後でお前が苦しむ事になるんだよ。 だから、いいだろ?」  そう説明されても一般人よりもその物について使い方を知っている裕実は一段と顔を赤くする。  だが今日はもう覚悟を決めているのだから裕実は和也の言う通りに和也の方へと、双丘を向けるのだ。 「こうでいいですか?」 「ああ……」  和也は裕実の後ろの蕾の中に軽く指を入れて気持ちそこを慣らすのだ。 「うっ……ぃ……」  流石に初めてなんであろう裕実は痛さで顔を歪めていた。 「やっぱ、キツいよな? 痛くないようには努力するんだけど……お前の方も協力はしろよ……。 とりあえず、体の力は抜け……」 「そんな事……言われましても……ぁ……」  どうしても力が入ってしまう裕実。 「息をゆっくり吐いてみ……そしたら、少し力は抜けると思うからさ……」  そう和也に言われて裕実は素直に和也の言われた通りにすると気持ちなのだが体から力が抜けたような気がした。 「とりあえず、一本の第一関節までは入ったぞ……まだ、キツいか?」  和也はそう実況中継のように言いながら優しく言っていた。  和也がゆっくりと裕実の中で指を動かしていると、やがて裕実の口から声が上がってくる。 「お前ってこういうことに才能があるんじゃねぇのか? もう、いい声出してんじゃん」  今の裕実の耳にはもう和也の声さえも聞こえていないのかもしれない。 今はもうそれくらい感じてしまっているのであろう。  和也は十分に裕実の後ろの蕾の中を慣らすと一旦指を抜き和也の指よりは細いチューブの先端部分を裕実の後ろの蕾の中へと入れていく。  指とは違う何か冷たい物を挿入され流石の裕実も逃げ腰になってしまったのだが和也は軽く裕実の腰を押さえて中へとチューブを入れていくのだ。  十分に中に入った事を確認すると容器を押して裕実の中へと注入する。 「な、なんなんですかー!? やぁ……ん……お腹の中が……はぁ……冷たい……っ」 「薬なんだから仕方ないだろ? ま、もうすぐで容器の中身が空っぽになるからさ……もう少し我慢してろよ」 「え? ちょ……お腹が……」 「もうちょっとだからさ……後ちょっとで全部入るしな」

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