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ー空間ー109

「あー! コイツ等なぁ、すっげぇ、仲いいんだぜ。 和也が裕実に告白したのは、本当に雄介がヘリで行った直後って感じだったかな? まぁ、俺は親父と話してたんだけどさ、しかも、告白した直後だったのかな? キスもしてたしさ……そこからかな? この二人が急接近したのはさ」 「へぇー、俺が、あそこに居た時から、怪しいとは思うとったんやけど……そっから、やったんかいな」 「ああ、そうなんだぜ。 しかもなぁ、一昨日だったかな? 和也の方はその前の日と同じ格好で出勤してきたしな。 そこで、初めて裕実の事を抱いたみたいだぜ」 「へぇー、そうやったんかいな」  珍しくというのは変なのだが、やっと望と雄介の会話が自然になってきたようにも思える。 お喋り好きの和也でも今のこの二人の間には入れない感じだ。  そしてその会話を聞いて顔を真っ赤にさせていたのは裕実だ。  きっと今までの望と雄介の会話を聞いて色々と和也との事を思い出してしまったのであろう。  それに気付いた和也は、 「おい……俺の方はいいんだけどさ。 あんまし、裕実の事イジメんなよ」  そう言いながら和也は裕実の前に腕を出し、裕実の事を守るようにしている。 「それに、裕実の可愛い顔っていうのは、俺以外に見せたくねぇしな……」  その様子を見てクスリとしたのは雄介だ。 「ほんま、そこの二人はラブラブなんやな。 ほなら、俺の方も望の可愛い顔誰にも見せへーん……」

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