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ー空間ー202

 雄介は瞳を宙に浮かばせながら、いかにも言いづらそうに頰を掻きながら言う。 「今更……止めるは、効かないからな」  そう言うと望は雄介の事を真剣な瞳で見つめるのだ。  今日の望は素直過ぎる。 そこは別に構わないのだが、今日はもう望のペース過ぎて雄介は納得してないようだ。 「あー、いやぁー、ちょっとな……トイレに行って来たいだけやねん。 ホンマにホンマ……トイレの方が我慢出来なくてな」  雄介はそう望には何とか誤魔化してみた。 そう特に今の雄介はトイレに行くつもりなんて毛頭ない。 とりあえず初めての望に、自分が出した白い液体を飲ませる訳には行かず、トイレにでも行って処理してくるつもりだからだ。  でも望だってそこに気付かない訳がないだろう。 望だって男でもあるんだし医者でもあるのだから、そういうところでは少なくとも知識はあるはずだ。 だが、これ以上、雄介の事を困らせるのは逆に自分のわがままになってしまうとでも思ったのか、望は雄介の上からゆっくりと離れて行く。  雄介はその望の行動にホッとしたような表情をすると、望の頭をポンポンと撫で足早にトイレへと向かうのだった。  勿論、一回抜く為のだ。 そうしなければ今日の雄介は今にもイってしまいそうな勢いだったからだ。 「ホンマ……今日の望は堪忍や……」  そう独り言を漏らしながら雄介はトイレへと向かうと、雄介は自分のモノを扱き始める。 「まぁ、素直な所はええねんけどなぁ。 こっちが、調子狂いそうになるしなぁ……ん……っ!」  そして何回か扱いた後に、とりあえず自分のモノを落ち着かせて、再び望がいる部屋へと戻って来る雄介。

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