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ー雪山ー31

 雄介にいきなり動かれて望は雄介の首に腕を回し、しがみつく。 「今日のは望がアカンのやで……あまりにも可愛い事言うてくれるから、俺の方が我慢出来なくなってもうてきたんやしな」 「ん……ぁ……んん!」  そう言葉のような喘ぎのような声で反応している望。 「スマン……お前より……先にイってもうたら……スマンな……」 「いい……俺も……っ! もう、ぁあ! 我慢……出来なぇからっ!」 「ほな、一緒にイこっ! ……ん!」  本当に雄介の方も限界なんであろう。 切羽詰まったような声を上げると、望の腰に手を回して激しく腰を動かし始める。  雄介が腰を動かす事によってベッドは軋む音を部屋内へと響かせ、それと同時に中ではローションの水音も響き渡ってしまっている。 「はぁ……ぁん! やぁ……ん!」  望は気持ち良さで背中を逸らしていたのだが、雄介はそんな望の体をしっかりと押さえていた。 「はぁ……はぁ……もうっ!」 「雄介っ! ぁ……ぃ……俺もっ!」  二人は肩で呼吸を繰り返し瞳を見つめると自然と唇を合わせて、それほぼ同時にイするのだ。 「はぁ……はぁ……望大丈夫やったか?」  雄介がフッと気付くと望の方は相当気持ち良かったのであろうか。 雄介の肩に腕を回し強く雄介の事を抱き締めている。  望は息を切らせながら、 「ああ……はぁ……はぁ……大丈夫だ……」 「なら、良かったわぁ……」  雄介はそんな様子の望に安心すると、微笑み片手で望の後頭部を抱き締めながら望の頭を撫でるのだ。 「暫く、落ち着くまで……このままでおってええよ」 「ああ……ありがとう……」  望の方はひと息吐くと、 「俺はお前が側に居るだけで安心出来るからさ」  今日の望は雄介にとって嬉しい言葉ばかり発しってくれているような気がする。

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