603 / 1095

ー雪山ー32

「なんや今日は俺にとって……めっちゃいい事ばっか言うてくれるやんか。 今日の望はいつも以上に愛おしく感じる日やわぁ」 「……そうか? ま、俺がそれだけお前の事を好きになったっていう事なんじゃねぇのか?」  そう望は恥ずかしがる事もなく本当に今日は心に想っている事を雄介に向かってスラスラと言っているようにも思える。 「今日はホンマ……お前には負けたって感じがするわぁ。 もっ回したくなってまうし、風呂行こか?」 「そうだな……」  望は雄介のモノをゆっくりと抜くとゆっくりと立ち上がる。  それと同時に望の中からは先程雄介が放った白い液体が太ももへと垂れていくのだ。 「ちょ……お前……出し過ぎ……」  そう言いながらも望はシーツごと身にまとうのだ。 「しゃーないやんか……一週間ぶりやったんやからなぁ」 「はぁ!? たった一週間だぞ!」 「あんなぁ、望やって人の事言えへんやろ? 俺の胸からお腹まで望が放った白い液体でベッタベタになってもうてるんやからなぁ」  雄介は仕返しとばかりに自分に放たれた望のその白い液体を見ながら言うのだ。 「なっ……!」  更に顔を赤くした望は雄介の頭を一発叩くとシーツを身に纏ったまま、 「ほら、風呂に行くぞっ!」  そう雄介にそう言い先に部屋を出る望。 「痛っ……何も頭を叩く事ないやんか、それに俺の方やってホンマの事言うただけなんやしな」  雄介は望が先に行ってしまった後にそう一人でブツブツと文句を言いながら望に放たれた白い液体をテッシュで拭いてから、お風呂場へと向かう。  雄介がお風呂に向かった頃には、お風呂の中からはシャワーで床を叩きつける音が響いてきていた。  雄介は脱衣所からお風呂場へと続くドアを開け、 「望! ちゃんと後ろのココの中も洗わないとアカンよ」 「そん位……知ってる……」 「ほな、そこ……ちゃんと洗ったんか?」  もう事が済んでからそういう事を言われるのはヤってる時以上に恥ずかしいもんだ。  ヤってる時は確かにそういうワードというのは恥ずかしいもんではあるのだが素に戻ってる時というのはもっと恥ずかしい言葉なのかもしれない。  そんな素に戻ってしまった望は、

ともだちにシェアしよう!