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ー雪山ー33
「そこは後でやるから、お前はやらなくていいよ」
「せやけど、早よせんと……ヤバイ事になるかもしれへんで」
分かってる事を言われると余計に恥ずかしさが増してきているような気がする。
「望の言う通り、俺は望には手は出さへんし、とりあえず、今、やった方がええんやないかな?」
そういう事は雄介がいる前でやれという事なのであろうか。
「別にそこはいいよ。 腹が痛くなったら、薬飲めばいいんだしな」
「望ならそういう風に言うと思ったわぁ」
雄介の方は頭を掻きながら呆れたように言うと、
「別に望の方は構わないのかもしれへんけどな……そんなのが中にあると思うだけで気持ち悪いと思わへんのか? 気持ち良く寝る為にはなぁ、そこちゃんと綺麗にした方がええと違う? ま、ええから……浴槽の縁に手を付いて、四つん這いになってくれたらええし」
「いや、マジにいいって」
「俺が気持ち悪いんやって」
雄介は望にちゃんと伝わるように真剣な眼差しで望の事を見つめる。
流石にその雄介の真剣さに負けたのであろう。 望は仕方無さそうに浴槽の縁に手を付けて、双丘を雄介の方に突き出す格好になる。
「これで、いいのか?」
望の方は仕方なく雄介に任せる事にしたようだ。
シャワーのお湯が望の双丘へと当てられる。
それだけでも今の望にはさっきの余韻があるからなのか体をピクリとさせてしまうのだ。
思わず口から甘い声が出てしまいそうなのを手で塞いで堪えている望。
今日は和也達もいるのだから、お風呂の中では尚更響かせる事は出来ない。
そう、お風呂場とは一番声が響いてしまうところだからだ。
分かっていても雄介の方が意地悪したいようだ。 やっぱり、お風呂という場所は声が一番響く場所。 だから部屋にいる時よりもいい声が聞けるのだから聞いてみたくなる。
雄介は望の中にある白い液体を指で掻き出す作業をやり続ける。
「ん……んん!」
口を塞いでいるものの望の口からは声が漏れてくるのだ。 それだけでも十分気持ちいいのであろう。
だが望の方は一刻も早くその行為を終わらせて欲しいと思っているのかもしれない。
まだ体の方は十分過ぎる程に感じてしまっているのだから。 雄介のその指の動きでさえも本当に気持ちがいい。
早くここから抜け出したくて腰を引いてしまっている望。
「望、腰引いてもうたらアカンやんか」
「……だってよ。 恥ずかしいんだから仕方ねぇだろ? つーか、早く終わらせろよな!」
そういつもと変わらない望節で言い放ってしまうのだ。
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