666 / 1491

ー雪山ー95

 その雄介の言葉に頭を頷かせると、雄介の腰の動きに合わせて腰を動かし二人同時にイけるように頑張り始めたようだ。 「雄介! も、もう!」 「ああ、俺もっ!」  望の方は固くシーツを握り締めると肩で呼吸を繰り返しながら白い液体をシーツの上へと放つ。  雄介の方もイく寸前位に望の中から自分のモノを抜いて望の背中にその白い液体を放つのだ。  そこも雄介なりの優しさなんであろう。  その白い液体を中に出してしまうと、お風呂で洗うのが大変になってしまう。 それでは今本調子ではない望の体に負担が掛かってしまうと思ったからなのかもしれない。  雄介は望の背中に放った白い液体をテッシュで拭き取り、望の体を抱き上げるとお風呂場へと向かう。  やはり思った通りと言うべきなのか、望の体からは完全に力が抜けていて雄介の腕の中でくたりとしている。 「今日は望から仕掛けてきたとはいえ、望には負担掛けてもうたしな」  雄介はそう言うと望の額へとキスをする。 「ん……」  その雄介の行動に望は軽く瞳を開けたらしく雄介に向かって微笑んでいた。  そして、お風呂場へと向かうと、雄介は望の事を床へと座らせる。 床は少し冷たいくらいだと思うのだが、少しの時間くらいなら大丈夫だろう。 そして浴槽の壁へと望の背中を寄りかからせると、お湯の調整をして先ずは望の体を洗っていく雄介。  望の体を洗うと雄介は自分の体を自分で洗い始める。 そして体を洗い終えると再び雄介は望の体を抱き上げて、部屋のベッドまで連れて来るのだ。 「ほな……望……おやすみ……」  雄介は望に向かって微笑むと、望の額を軽く撫でて雄介の方も横になる。  今日の望は本当に積極的だったと雄介は思っているだろう。 そうだ望は雄介にだけは心を許し始めてきているのかもしれない。 そんな望に嬉しい気持ちになると瞳を閉じるのだ。

ともだちにシェアしよう!