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ー雪山ー161
「やっぱさ、そこは雄介がいるから着いて来たような気がするんだよな? あーだこーだで望は外ではああいう感じだけど、望は雄介にぞっこんって感じはするからさ。ホント、雄介は望に愛されてんだな……って側から見ててそう思うもんな」
和也は望と雄介のラブラブっぷりを思い出しながら言っているのかもしれない。
「当たり前やんかぁ。和也の言う通り、外ではあんな感じやけど、中では案外甘えたりしてきてるんやからなぁ」
「ならさ、雄介が望にスキー行くの説得してみたらどうだ? 多分、裕実が言っていた望の性格だと、望から教えて! って言うタイプじゃねぇだろう? なら、雄介が自然に教えてやればいいんじゃねぇのか? それに、望は俺の前では確実に雄介に甘えるような仕草はしないだろ? なら、俺らがいない時にやってみたらどうだ?」
「せやな……ほな、明日は望をスキーに誘ってみるな。今日は逆に一人にさせておったらええんとちゃう? ほんで、一人で居るのが寂しいって気持ちになってくれたら、もしかしたら、俺が誘わなくても明日は行く! ってなるかもしれへんしな」
雄介はご飯を食べ終えると立ち上がる。
「確かにそうなのかもしれねぇな。望ってそういうとこあるからよ」
三人はご飯を食べ終えると早速スキーの道具をレンタルしてくれる受付へと向かうのだ。
「ん? 和也もスキー道具レンタルしてもらうんか? 前に言ってたやんか、大学時代にはよくスキーに行っておったってな」
「んー、確かにスキー板とかは持ってるんだけどさ。ほら、車に乗らないだろ? だから、レンタルでいいんだよ」
「なんや、そういう事やったんかぁ」
雄介たちはスキー道具をレンタルすると、まずは更衣室の方へと向かって着替えてスキー場の方へと向かう。
「しかし、改めて見ると、めっちゃ、凄い雪やんなぁ」
「こんくらいないと、滑りがいがないだろ?」
「僕の方はこんなに雪が沢山ある所に来たのは初めてですよー。雪って、場所によってはこんなに積もるんですね?」
「東京じゃ見れないような雪の多さだよな? ま、いいやー、とりあえず、リフト使って少し上がってから滑ろうぜ。ここで練習してもいいけどさ、これじゃあ滑れねぇし、まぁ、実践して慣れろって所かな?」
「はい!」
和也と裕実の方はちょっとリフトで上がったような所から滑ろうとしていたのだが、
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