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ー雪山ー168
二人で会話をしている中、ソファにいる二人の耳にキッチンの方へ向かった和也と雄介の会話が聞こえてくる。
「やっぱり、男はトランクスやろ!」
「いいやー、ボクサーだろ!」
包丁の軽やかな音が響いている中、食事の前に話すような内容ではない言葉が望たちの会話が途切れたところで聞こえてきた。
「俺はトランクス派やぞー!」
「俺と裕実はボクサー派だぞ!」
しかし、どこからそんな会話になっていたのかは分からないが、望はその会話を聞いて顔を赤くし、呆れたような息を漏らしながらソファの肘掛に肘を掛けて頭を抱えてしまう。
「なら、トランクスのいい所、言ってみろよー」
「そりゃな……太もものところからトランクスの中に手を入れて、望のムスコさんの様子を手で触れられることができるってことやな。ほなら、ボクサーのええとこ言うてみー」
「ボクサーだってな……いい所あるんだぞー! 胸とか触ってるじゃんか、そしたらな、裕実のムスコさんが勃ってくるじゃねぇかー、ボクサーっていうのは体にフィットしてる訳だろ? そしたらさ、もう、ボクサーパンツの中で勃ってるのが直ぐに分かるっつーの? そして、我慢できなくなってきたら透明な液体がそのボクサーパンツを濡らしてシミを作ってくれるーって訳さ……それで、裕実のことを攻められるーって感じだからだな。ほらな、ボクサーパンツもいい感じだろうが……」
その和也の言葉で今度顔を真っ赤にしているのは裕実の方だ。
そして和也と雄介の会話に裕実と望は同時にため息を漏らす。
なぜ、あの二人はこうも恥じらいもなく、そういうことを会話にできるのだろうか。望や裕実の間では絶対にそんな下ネタみたいなことは会話にならないのに、と思っているのかもしれない。
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