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ー波乱ー4
その雄介の返事に、仕方なく和也はため息をつきながらも、雄介を病室まで戻し、彼の体をベッドの上へと運ぶ。
「後はゆっくり休むんだぞ」
「あ、ああ……」
さっきまで意地悪なことばかり言っていた和也だったが、事が済むと今度は優しい言葉をかけて、病室を後にする。
そして和也は、望がいる部屋へと向かった。
和也が部屋へと戻ってくると、ちょうどそのタイミングで望から大きな声が上がる。
「終わった!」
その突然の声に、和也は思わず体をビクリとさせる。とりあえず部屋の中へと足を運ぶと、
「望の方も仕事が終わったみたいだな」
と話しかける。今まで部屋には誰もいなかったはずなのに、突然の声に驚いた望が、目を丸くしながら声のした方へと視線を向ける。和也はいつものソファに腰を下ろすと、望から声がかかる。
「お前もってことは、和也も仕事終わったのか?」
「ああ、まぁ……な。それより、雄介の奴、俺たちに嘘をついたんだ」
「ふーん……」
望はそう、興味なさそうな返事をしながら、和也が座っているソファの前に腰を下ろした。
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