863 / 1491
ー波乱ー69
望と雄介がラブラブになれた頃、和也と裕実は望と和也の部屋へと来ていた。
「やっと、二人きりになれたな」
和也は部屋へと入ると、ひと息吐き、裕実の事をソファへと座らせ和也は鍵を掛けに向かう。
そう、まだ颯斗には鍵を持たせていないのだから内側から鍵を掛けてしまえば入ってこられないという事だからだ。
和也はそうきちんと鍵を締めると、ソファの方へと急ぐ。
未だに外では光り、そして雷も鳴らしていた。
だがピークは過ぎたのであろうか? 大地を揺らすような音はもうしていない。
雷が鳴ってる時には外には出ず屋内にいれば大丈夫だと知っている和也からしてみたら雷はそんなに怖くなさそうだ。
和也はソファに横になっている裕実のそばへと向かうと、まずは裕実の唇へと唇を重ねる。
その姿はまるで、おとぎ話に出てくるようなシーンで王子様がお姫様をキスで目覚めさせると言った方がいいだろうか。
裕実の方もその和也のキスでうっすらとではあるのだが瞳を開けたようだ。 震えるような口で和也の名前を呼ぶ。
「か、和也……さん……?」
「ああ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃ……ありませんよ……和也さん……僕の体……早く……なんとかして下さい……もう! 限界の限界なんですからっ!」
裕実はやっと和也の事を見て安心したのか瞳には涙を溜めて和也が自分の側から離れて行ってしまわないように和也の服をしっかりと掴もうとするのだが、やはり、これは薬のせいなのであろうか? 手ではしっかりと和也の事を掴めず、その腕が下へと落ちてしまう。
「無理すんなよ……大丈夫……俺は、裕実から離れて行ったりはしないからさ」
和也は一回そこまで言うと、ひと息吐き、
「まずは一回、イかせてやるからな。 それから、お風呂に入って……洗いながらのプレイもいいよな? そうそう! この部屋汚しちゃいけないだろうしさ。 だから、まぁ、色々と考えると風呂でやっちまった方がいいって事か……」
和也はこれからの予定を裕実に聞こえるかのように伝えると裕実の洋服を脱がしにかかる。
だが洋服が擦れるだけで感じてしまっている裕実。 その洋服が擦れる度に裕実はいい声を上げてしまっていた。
いつも以上にいい声を上げている裕実に和也の方だって我慢出来る訳もなく、それだけでも和也のモノは勃ち始めてきているようだ。
「裕実……とりあえず、ごめんな……後もう少ししたら、イかせてやるからさ」
ともだちにシェアしよう!