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ー波乱ー71

 そう今聞いてる声をいうのは普段している時の可愛らしい声ではない、もう殆ど叫び声に近いような感じだからだ。  何回か和也が裕実のモノを扱いていると再び裕実は背中を逸らし、 「和也さん……!! ゴメンナサイ……また……ぁああ!!」 「ああ……」  と和也は何か言おうとした瞬間に再び裕実のモノの先端部分から白い液体が大量に散らばっていく。  裕実の方は荒い息を繰り返し、やっと先程よりは落ち着いて来たのか裕実はぼやー、とした感じはあるものの和也の方へと視線を向けて微笑んでいた。 「その顔だと大分落ち着いて来たみたいだな?」 「はぁ……はぁ……それでもまだ、体の方は熱いですよ……まぁ、さっきよりは落ち着いて来たって感じはしますけどね。 だって、今はもう和也さんの顔がハッキリと見えるまでに回復してきましたから」 「なら、良かったよ。 今までのお前嫌だったからな。 俺はやっぱ薬なんかに頼るより、普通のお前が一番いいんだしさ。 本当にゴメンな……早く俺が助けに向かえれば良かったんだけどさ」  その和也の言葉に裕実は首を振ると、 「和也さんのせいではないですから……。 僕に警戒心がなかったのがいけなかったんですからね。 自分の事責めないで下さいよ……」 「……ったく。 お前は本当に可愛いよな。 それに、よくここまで我慢したよな? 確かに俺はさ……仕事の方を選んじまったけど、あ、うん……ちょっとは愛情を確かめたかったのもある。 そうそう、あそこで雄介に胸を触らせたっていうだけで済んで良かったって思ってるよ」 「違いますよ……あれは……」  裕実は和也から突然視線を離すと、 「あれは……僕の方が本当に我慢出来なくて、無理矢理……その……雄介さんの手を取って、僕の体に触らせたんですからね。 だから、雄介さんの事、責めないで下さいよ。 雄介さん……本当にあの時、僕の事心配しててくれたんですからね。 雄介さんには望さんっていう恋人さんがいて『今、望の悲しそうな顔が浮かんだ』とか言って、それと、最初のうちは『抜く位なら……』とまでは言って下さっていたのですが、いざとなると、出来なかったみたいなんですよね。 それで、もう、僕の方が限界が来てしまい、それで、雄介さんの手を取って無理矢理胸だけでも触らせたんですから……」

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