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ー波乱ー97

 雄介はその望の声で気持ち良くなってきたのか望の中に入っている指を縦横無尽に動かし、わざと望が一番いいポイントにはその指を当てないようにしているようだ。  その雄介の行動にもどかしく仕方がない望なのかもしれない。  これだけ雄介ともうやり慣れているのだから、もう望自身だって気持ちいいポイントっていうのは分かっているところだろう。  分かっているのにも関わらず本当にわざと外されているのはもどかしくて仕方がないのかもしれない。 そして、それを素直に言えない望。 だからなのか余計に腰を動かし雄介へとアピールしているようにも思える。  それだけでも雄介には伝わっていなかったのか、今度、望は仕方なく雄介の方へと視線を向けて涙目で訴えてみるのだが今日の雄介は望の状況を分かっているのにも関わらずそれだけではやってくれないようだ。 「どないしたん? 望……。 そないな涙目で……何か俺に言いたい事でもあるん? 言いたい事があんねんやったら、口で言うて……」  流石にその雄介の言葉に望はかちんときたのか、 「ああ! もう! いい! 雄介っ! 辞めっ!」  望は『辞めて!』と最後まで言い切らないうちに、いきなり雄介に望の中で一番いいポイントを指で突かれてしまい言葉を詰まらせてしまう。 それと同時に身体の方も自然と反応してしまいビクリとさせる望。  それからの雄介は今度はわざと望が一番弱いポイントを突き続け、 「ふぁ……やぁ……ぁ……」  と望の口からいい声が上がって来ると、 「そろそろ、ええ頃なんかな?」  雄介はそう独り言を漏らすと望の体を後ろから足を広げて持ち上げ、ゆっくりと雄介は完全に勃っているモノを望の後ろの蕾へと挿れていく。 「ぁ……やぁ……ぁあ! んっ!」  望のその可愛い声を聴きながら雄介は自分のモノを望の奥の方にまで挿れるとゆっくりと腰を動かし始め、 「望……前にある鏡の方に視線向けてみ……俺のがお前の中に入っておるのが見えんねんやろ? ついでに言えばな、望のモノももう完全に勃っておるしな……俺のでそないに感じとってくれておるのがハッキリと分かるわぁ……」  その雄介の言葉が望の耳に入ってきているのか入ってきていないのかは分からないのだが望は目を瞑ってただただ首を横に振っているだけだった。 「こんな光景ってか、こういう自分達がしてる事って、そうそう見える物じゃないと思うねんけどな……。 望……ホンマに鏡の方に視線向けてみぃって……。 それに、音もハッキリと聴こえてるしな……それに……」  雄介はその次の瞬間には声を小さくすると、 「望ん中な……今日はめっちゃ締まりがええねんで……」

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