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ー波乱ー137
そして、次の朝。雄介はいつもと同じくらいに起き、キッチンで料理を作り始めた。
朝から野菜を切る音や肉が焼ける音を聞きながら、望は目を覚まし、階下へと向かった。
目をこすりながら、キッチンに立つ雄介を見ていると、今日の雄介はいやに張り切っているように見える。気のせいだろうか?
「雄介……何、そんなに張り切ってるんだ?」
そう言いながら、望は椅子に腰を下ろした。
「もう、起きてもうたんか?」
「まあ、こんないい音させて、いい匂いさせてたら目が覚めないわけがねぇだろ?」
「そっか……早めに起こしてもうてスマンな」
そう言う雄介に、望は口には出さずに軽く頷いた。
「まあ、もうすぐできるし……ちょっと待っておってな。今ついでにお昼ご飯も作っておるとこやしな。そうそう! 昼は弁当にしたいし! 今日はデートやろ? ほなら、海の方まで向かって砂浜で弁当食べようかな? って思うとるしな。外で食べるご飯は美味いと思うで!」 「ああ、そうだな」
雄介は今日のデートを本当に楽しみにしているのだろう。楽しそうに料理をしている姿に、望も自然と微笑んだ。
「ほな、とりあえず……朝飯な」
そう言って、雄介はテーブルにおかずを並べていった。
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