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ー海上ー1

※このお話は完全に現実離れしたものです。突っ込み所があるかもしれませんが、物語としてお楽しみください。昔書いたものなので、知識不足もご容赦くださいませ。m(_ _)m  望が入院している最中に、望のお父さんである裕二に、望と雄介二人だけの家をプレゼントしてもらい、今は二人で暮らすことになった望と雄介。  玄関を入ってすぐ隣にはリビングがあり、リビングにはソファが三つ、その前にはガラステーブルが置いてある。そして壁掛けの大画面テレビ、照明はリモコンで点けられるようになっていた。  キッチンはガスではなく、最新式のIH式。しかも、望の実家では料理をする際に後ろを向かなければならなかったが、今回は対面式キッチンとなっていて、その前にはカウンター席も用意されている。料理ができると、その場で食事もできるようになっていた。もちろん、リビングのテーブルもある。  階段を上がって二階に行くと、二人の部屋ともう一つの部屋があり、その部屋は襖で仕切られている。襖を開けると一つの部屋になる仕組みだ。和也たちが遊びに来た時にも対応できるようにしているのかもしれない。  二階への階段は、玄関を入って正面にある。そこから二階の部屋へ行けるようになっており、その後ろには箱型のスペースがあり、死角に行くとドアが付いていた。  前の望の実家よりは狭いが、二人で住むには十分だろう。  雄介は、望が仕事に行っている昼間、この前裕二に教えてもらった階段裏にある部屋へと向かう。そう、階段の裏にある死角のドアだ。  そこには鍵がかけられていて、雄介は裕二に内緒で受け取った鍵でそのドアを開ける。すると、地下へと通じる階段があったのだ。  地下へ通じる階段なので当然真っ暗だが、雄介は電気のスイッチを見つけ、明るくなった地下へ足を向ける。  ゆっくりと降りていくと、もう一つドアがあり、雄介は持っていた鍵を差し込むと、どうやら裕二からもらった鍵で開くようになっていた。  雄介はゆっくりとドアを開けると、そこは地下室のため、真っ暗な部屋だった。 「とりあえず、スイッチはどこなんやろ?」  そう言いながら、雄介は手探りでスイッチを探し、ドアのすぐ横に電気のスイッチを見つけ、スイッチを入れる。  すると、そこには雄介自身も驚くような世界が広がっていたのだ。

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