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ー海上ー2

「な、なんやねん……ここは!? 明らかに望の親父さん……本気で望の事、俺に任せたって感じがするわぁ。 しかし、よくもまぁ……こんなにも大人のグッズ集めたって感じやな」  そうこの地下室には物凄い数の大人の玩具系が所狭しと壁際にある棚へと並べられていた。  その一つを雄介は手にし何やらニヤケ始める。  きっと、それを使った時の望の顔でも思い浮かべているのであろう。  部屋の隅の方にはクローゼットがあって、それを見つけた雄介は今手に持っていた玩具を棚へと戻すとクローゼットの前へと足を向けるのだ。  当然、クローゼットなのだから洋服を掛ける場所だ。 だが、この部屋には望や雄介の洋服は置いてはいないのだから何か入っているのであろうか? それとも帰宅してきて直ぐにこの部屋に来てコートやらを掛けられるようにでもしてあるのであろうか? そこは分からないのだが雄介はどうしてもそのクローゼットが気になったらしくそこへと足を運ぶ。  そのクローゼット部屋というのであろうか? そこは畳二畳程の広さで両サイドには洋服という洋服が並べてある。  雄介はとりあえず可愛い系の服がある方に手を伸ばしてみると、そこには、 「チャイナ服に女子高生……メイド服って感じなんか……ほな、反対側は?」  そう独り言を言いながら雄介はその反対側に視線を向けると、そこには可愛い系の服側とは違いカッコいい服系が並んでいるようにも思える。 見た目的にも色も違うようだ。 そこには警察官の制服や執事の服、ブレザーに学ランと……それを見ているうちに雄介はこれが何なのかが分かったらしく、 「なるほどなぁ、コスプレって事だったんかいなー。 まさか、望の親父さんがコスプレ用の服まで用意してくれてるとは思わんかったわぁ……。 あー、もう! 後でちゃんと望の親父さんにお礼言っておかなぁ、アカンよな?」  雄介はニヤけると再びさっき居た部屋へと戻って行く。  そして今度はその部屋の中央辺りに立って辺りを見渡してみるのだ。  その部屋の入口入って左側の方に大きなベッドがあって棚にはローションもある。 大人の玩具だって自分が知らないような物があったりと、かなり種類の方は豊富そうだ。 後は鎖の方もあって雄介は、 「鎖はアカンって……! 鎖なんか望に付けてもうたら、望が俺の事抱き締められないやんか……」  雄介は誰もいない事を良いことに一人そこで叫ぶのだ。 「これで休みの日はここでたっぷりと望と楽しめるって訳や……。 せや! 和也にも教えたろー! ほんで、一回三千円位で貸してやったらええねんな」

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